岡山国際サーキットで11日からスタートした、スーパーGT300クラス用のGT300マザーシャシー使用トヨタ86プロトタイプのシェイクダウンテストは12日、2日目の走行が行われ、2回目の走行の最後に1分30秒台のタイムをマーク。着実な手応えを得て実戦前のテストを終えた。
1日目は各部のチェックを行いながら、慎重に走行を重ねたGT300マザーシャシー使用のトヨタ86。2日目も晴天に恵まれ、午前8時から30分間ずつ3回のセッションが行われた。
初期トラブルにより走行1回目では距離が稼げなかったものの、前日、燃圧が上がらないトラブルもあったエンジンも調子を取り戻し、2回目のセッションではロングランも実施。この走行の最後には、1分30秒台のタイムもマークした。今季開幕戦岡山の公式予選でGT300クラスの予選下位に食い込むタイムがシェイクダウンからマークされたこともあり、テストを担ったスタッフにも明るい表情が見られた。
この日もメインとして開発を担った土屋武士も、改めてそのポテンシャルを実感。「テクニカルなコースなら優勝を狙うことができる」とマザーシャシーの実力に太鼓判を押した。
成功裏にシェイクダウンテストを終えたGT300マザーシャシーは、この後タイに空輸され、チャーン・インターナショナル・サーキットで行われる第7戦でデビューすることになる。