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ポルシェ、マニクールでWEC後半戦に向けた2日半のテストを完了

2014年09月12日 16:40  AUTOSPORT web

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マニクールでのテストに臨んだポルシェ919ハイブリッド 2日半のテストで1903kmを走破した。
WEC世界耐久選手権に参戦しているポルシェは、シリーズ後半戦に向けて919ハイブリッドでの2日半のテストを完了したことを明らかにした。マニクールで行われたこのテストには、ポルシェGTドライバーのフレデリック・マコウィッキも参加した。

 6月のシリーズ第3戦ル・マン24時間を終え、9月20日の第4戦オースティンまで約3ヶ月が空く形となった今季のWEC。ル・マン後、ポールリカールやラウジッツリンクでのテストを行ってきたポルシェは今週、マニクールで後半戦前の最後となるテストを2日半の日程で実施した。

 今回のテストには、919ハイブリッドのレギュラードライバーとしてラインナップされているブレンドン・ハートレー/マルク・リーブに加えて、ポルシェのワークスドライバーとしてGTプログラムに参加しているマコウィッキ、そしてミハエル・クリステンセンもLMP1-Hマシンをドライブ。好天のもと、2日半で1903kmを走破したということだ。つまり、ポルシェはル・マン後に行った3回のテストで、合計6000km以上を走ったことになる。

 LMP1チームを率いるアンドレア・ザイドルは今回のテストを次のように振り返っている。

「我々はレースにおけるパフォーマンスの向上にフォーカスしていた。新しいエアロダイナミクスパッケージをユーロスピードウェイ・ラウジッツでのテストで導入したが、マルク/ブレンドンとともに異なるサーキットでも経験を積むことは非常に重要だったんだ」

「高気温が予想される次戦のテキサスに向けてマシンのセットアップ、より固いミシュランタイヤの評価なども行った」とザイドル。

「我々はル・マン以降、ほぼすべての点で進歩した。WECのシーズン後半戦に向けての準備は整っているよ」

 なおポルシェは、WEC第4戦と同時開催となるユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ(USCC)のオースティン戦において、マニュファクチャラー選手権の首位を守るためGTLMクラスに3台目のマシンを投入。910号車のゼッケンをつけたポルシェ911 RSRのドライバーとしてパトリック・ピレ/マコウィッキ組が起用された。

 ピレとマコウィッキはWECのLM-GTEプロクラスで92号車ポルシェをドライブしているため、オースティン戦決勝日の9月20日には、USCCで2時間45分の決勝レースを走った後、WECの6時間のレースに臨むこととなる。