11月15日から全国で公開される映画『紙の月』から予告編映像が公開された。
角田光代の同名小説をもとにした同作。バブル崩壊後の1994年を舞台に、自分への関心が低い夫との暮らしを虚しく思う平凡な主婦・梅澤梨花が、年下の大学生・光太に惹かれたことをきっかけに勤め先である銀行の預金に手をつけ始め、やがて巨額横領事件に発展していく様を描く。主人公の梨花役を宮沢りえ、光太役を池松壮亮が演じる。監督は、映画『桐島、部活やめるってよ』で知られる吉田大八。
公開された予告編映像では、銀行員役の大島優子が「使わないお金なんて、ちょっと借りてもお客さん意外と気づかないと思うんですよね」と梨花に囁く場面や、梨花と光太がホテルで贅を尽くす姿、不自然な書類に気がついた銀行のベテラン事務員・隅より子役の小林聡美が梨花を追いつめていく様子など、横領に手を染めたことから梨花の平凡な日常が崩れていく物語を垣間見ることができる。