ルノーは、F1イタリアGPの結果に満足していないものの、トップスピードは向上しているので今後は再び優勝争いに絡めると信じている。
ルノー陣営は、パワーサーキットのモンツァでメルセデス陣営の3台に表彰台を奪われたが、レッドブル・ルノーRB10を駆るダニエル・リカルドはレース終盤の相次ぐオーバーテイクで5位を獲得。チームメイトのセバスチャン・ベッテルも6位に食い込んだ。
ルノーのトラックオペレーション責任者を務めるレミ・タファンは、全体のリザルトに物足りなさを感じるが、リカルドが見せたオーバーテイクに確かな進歩も感じている。
「今回は8台が揃ってチェッカーフラッグを受けたが、これはレースにおいて達成しなければならない最低限の目標だ」とタファン。
「最高位が5位と6位というのも、我々が狙う成績としてはやや物足りないものだが、ライバル勢とペースを比較すると、これは順当な結果だったといえるかもしれない。たとえ1周のラップタイムで優ってなくとも、ストレートではライバルをオーバーテイクできる速さが我々にはあった。ダニエルがレース終盤に順位を上げていったのは、これが最大の理由だった」
「モンツァは特殊なコースで、これと同じくらいハイスピードかつローダウンフォース・コンフィギュレーションを用いるサーキットはほかにない」
「いっぽうで、エネルギー・マネージメントの点で我々は長足の進歩を遂げるとともにトップスピードが向上しているので、これらをうまく組み合わせることで、今後のレースでは再び優勝争いを演じられるものと期待している」