岡山国際サーキットで11日から行われているGT300マザーシャシー使用のトヨタ86プロトタイプのシェイクダウンテストは、午前の走行に続き午後もテストが行われ、周回を重ねた。最終的に1分42秒台のタイムが出ている。
第7戦タイに向け、最初の走行が行われたGT300マザーシャシー。午前2回目のセッションでの初走行に続き、午後のセッションは予定通り2回実施され、午後最初のセッションは2回のピットインを含めて8周。2回目のセッションでは3回のピットインを含めて10周を周回した。
午前に引き続きステアリングを握った土屋武士は、「今日は最初の走行の時から燃圧が上がらなかったので、全開走行をすることはできませんでした。これは今日すぐに直せるところではなかったので、今夜対策することになっていますので、走り込むのは明日になってからですね」と語った。
「それでも3回の走行であらゆることをセンサリングして、起きたトラブルが何に起因するのかをできる限り洗い出すことができたと思います」
午後の2回目のセッションでは、タイ人ドライバーのナッターウッド・シャロエンスクハワタナもステアリングを握ってフィーリングを確認した。タイで開催されているタイランド・スーパーシリーズのチャンピオンであるナッターウッド・シャロエンスクハワタナも86に乗り込み、フィーリングを確認した。
ナッターウッドはかつてGT300で活躍したセリカのドライブトレインを組み込んだ86を駆りレースをしているが、マザーシャシーについて「構造的には素晴らしいね。セッティングを詰めていけば、タイでは敵無しになるはずだよ」と手応えを感じていた。
マザーシャシーのシェイクダウンテストは12日まで行われる予定で、その後タイに空輸され、10月4日~5日に開催されるスーパーGT第7戦にワイルドカード参戦することになっている。
(Takeru Matsunuma)