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F1カスタマーカー導入案が否決。サードカーは「選択肢のひとつ」

2014年09月11日 17:00  AUTOSPORT web

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2014年イタリアGPスタート
F1ストラテジーグループ会合において、カスタマーカー導入が議題に上ったものの、議論の末にこの提案は却下された。

 F1において予算制限を導入しようという試みが成功せず、小規模チームを助ける他の案についてイタリアGPで議論がなされた。

 その提案の中のひとつが、チームが自身で製造しなければならないパーツのリストからシャシーを外すというものだった。
 それが実行に移されれば、小規模チームは大手マニュファクチャラーからシャシーを購入することができるようになる。

 しかしコンストラクターズ選手権の趣旨を考慮し、この案は否決されたということだ。

「コンストラクターズ選手権と呼ぶには、コンストラクターが自身のシャシーを作るべきだ」とフェラーリ代表のマルコ・マティアッチ。
「そうでなければF1のDNAを弱めることになる」


 ただし、ビッグチームは、小規模チームが活動を続けられなくなり参戦台数が減る場合にサードカーを走らせるという案については、完全に否定してはいない。

「サードカーは選択肢のひとつだ。だが私は2台のマシンの性能を高めることに集中している。3台目のことを考えたいとは思わない」とマティアッチはコメントしている。。

 今週、ウイリアムズの元CEOであるアダム・パーが、来年のF1には1チーム3台エントリーのシステムが採用されると発言したものの、その直後にマクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエが、それほど大きな規則変更が来年急に導入されることはないと述べて否定した。