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F1メカアップデート:マクラーレン波形ウイングの新仕様、今季さらに最高速重視となった理由

2014年09月11日 15:20  AUTOSPORT web

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モンツァで登場したマクラーレンのローダウンフォース型リヤウイング
マクラーレンがF1イタリアGPに投入したローダウンフォース型リヤウイング。基本型は前戦ベルギーGPに投入されたものだが、全19戦で最も平均速度が高い超高速のモンツァでは、ベルギーGP時に装着されていたガーニーフラップも取り外され、超ローダウンフォース仕様となっていた。

 マクラーレンのこの新リヤウイングの特徴は、メインフラップとアッパーフラップの間に設けられていた波形のギザギザしたエッジが、アッパーフラップの下端だけになったことだ。

 手法は異なるが、マクラーレン以外にもレッドブル、フェラーリ、トロロッソら多くのチームがイタリアGPではローダウンフォース型の空力パッケージをまとっていた。その理由を、あるチーム関係者は次のように話す。

「今年のマシンはギアが8速になったことで、超高速のモンツァでもリミッターを気にせずにパワーユニットを回すことができる。だから、そのぶん空気抵抗を減らしてストレートスピードを伸ばしたほうがラップタイムが稼げるんです」

 新パワーユニットが戦い方のセオリーを変えていると実感した、今年のイタリアGPだった。

(尾張正博)