F1のスポンサーでもよく知られるスペインのサンタンデール銀行のエミリオ・ボティン会長が死去したことが分かった。享年79。
ボティン氏は小規模な金融会社をヨーロッパ最大級の銀行まで育て上げた。彼はPRの手段としてF1を選び、スペイン出身のフェルナンド・アロンソの加入と共に2007年にマクラーレンのスポンサーをスタート、アロンソの移籍に伴いフェラーリへのサポートも開始した。
アロンソとのつながりが強かったボティン会長だが、サンタンデールのF1スポンサーシップはフェラーリにとどまらず、マクラーレンとの契約を継続する一方で、いくつかのグランプリのタイトルスポンサーも務めている。
フェラーリは次のような追悼の言葉を発表した。
「我々は素晴らしい友人であり最高の企業家の死を心から悲しんでいる。彼と素晴らしい瞬間を何度も共有してきた」と退任を決めたばかりのルカ・ディ・モンテゼモロ会長。
「フェラーリは誰よりも熱心なファンのひとりとして彼を記憶にとどめる。彼のおかげで我々はサンタンデールの大いなるサポートを受けることができた」
マクラーレンのグループCEOであるロン・デニスは次のようなコメントを発表している。
「彼は情熱的で魅力的な人物で、確固たる意志を持ちながら常にフェアだった。彼と知り合ったことは大きな特権であり、彼を友人と呼べる立場であることを誇りに思う」
「彼はモータースポーツを崇拝していた。世界は素晴らしい人物を失った」