【F1イタリアGP決勝無線メモ】メルセデスの「HPPスイッチ」とは？
2014年09月10日 18:50 AUTOSPORT web
＜LAP1＞
ルイス・ハミルトン→（ドライバーからエンジニアへ）「RS（レーススタート）モードが機能していないんだ！」
←（チームからドライバーへ）「状況は把握している。トルクモード3を使え」
＜LAP2＞
ルイス・ハミルトン→（ドライバーからチームへ）「RSモードは、きちんと機能している？ していない？」
←（チームからドライバーへ）「RSモードはオフになっている。別のモデルを用意しているから、しばらく待ってくれ」
＜LAP3＞
フェリペ・マッサ←（チームからドライバーへ）「DRSが使えるようになった。必要ならオーバーテイクボタンも使え」
＜LAP10＞
ルイス・ハミルトン←（チームからドライバーへ）「（マッサを抜いて）よくやった。ここからはストラットの使用モードはきちんと守ってくれ」
＜LAP15＞
フェリペ・マッサ←（チームからドライバーへ）「レズモの入口でスロットルが開いたままブレーキペダルを踏んでいるぞ」
＜LAP18＞
ルイス・ハミルトン←（チームからドライバーへ）「（前走車マッサの）トウ（スリップストリーム）に入ってきているようだから、コーナーではゆっくり走り、ストレートで速く走れ」
ニコ・ロズベルグ←（チームからドライバーへ）「HPPスイッチでタイヤの状況を知らせてくれ。どのクルマもタイヤは君と同じようにデグラデーションが進んでいる」
＜LAP21＞
ニコ・ロズベルグ←（チームからドライバーへ）「ここでプッシュしろ、（ピットインまで）あと2周だ」
＜LAP22＞
セルジオ・ペレス←（チームからドライバーへ）「パーフェクト！ （早めのピットストップで）アロンソとバトンをジャンプしたぞ。マグヌッセンを捕まえることに集中しろ」
＜LAP24＞
ルイス・ハミルトン←（チームからドライバーへ）「ストラットモード4、ハンマータイムだ！」
＜LAP25＞
ニコ・ロズベルグ←（チームからドライバーへ）「ストラットモード3に戻してバッテリーを充電し直せ。ルイスとの差は3秒。最後まで走るために燃料を少しセーブしてくれ」
＜LAP27＞
ルイス・ハミルトン←（チームからドライバーへ）「レースの最後に争いになる。だから最後までタイヤを残しておく必要がある。ギャップを2～2.5秒差にキープしてダウンフォースを失うことなくトウ（スリップストリーム）を使っていこう」
＜LAP29＞
ニコ・ロズベルグ←（チームからドライバーへ）「レースの最後にアタックできるようにタイヤをセーブしろ。燃料もセーブする必要がある」
＜LAP33＞
セルジオ・ペレス←（チームからドライバーへ）「（バトンに対して）クリーンな走りをしろ。ジェンソンは、それほど接近していなかった。このあと燃料のパフォーマンスを戻す予定だ。前では2台が争っているから、DRSが使える差まで追いつけ」
＜LAP35＞
ダニエル・リカルド←（チームからドライバーへ）「レースの最後かなり接戦になる。かなり順位が入れ替わることになりそうだ」
セルジオ・ペレス←（チームからドライバーへ）「チェコ、これ以上ない素晴らしい走りをしているよ。不可能に近いことを頼んでいることは分かっている。とにかくリヤタイヤのスリップ量を抑えることとDRSレンジから離されないようにしろ」
＜LAP39＞
セルジオ・ペレス→（ドライバーからチームへ）「彼（バトン）が僕に対してやったこと、見た？」
←（チームからドライバーへ）「見ていたよ。でも、素晴らしい走りだ。落ち着け。もう一度マグヌッセンを追いかけろ」
＜LAP44＞
セルジオ・ペレス→（ドライバーからチームへ）「もっとパワーが必要だよ」
←（チームからドライバーへ）「最後まで堅実に走り切ろう」
＜LAP46＞
ダニエル・リカルド←（チームからドライバーへ）「残り9周、ベッテルは1分29秒6で走っていて、君は1周で0.8秒速い。彼を捕まえよう！」
ケビン・マグヌッセン←（チームからドライバーへ）「ターン2でボッタスを押し出したということで5秒加算ペナルティを科せられている。後ろの数台と戦っているから、ポイントを獲るためには最後まで好ペースで走り続ける必要がある」
＜LAP48＞
ダニエル・リカルド←（チームからドライバーへ）「前のボッタスは8秒前で1分28秒7というかなり速いペースで走っているから、このタイヤを最後まで保たせることに集中しよう」
＜チェッカー＞
ルイス・ハミルトン→（ドライバーからチームへ）「みんなありがとう。素晴らしい結果を手にすることができて、幸せだよ」
←（チームからドライバーへ）「素晴らしいリカバリーだったよ」
ニコ・ロズベルグ→（ドライバーからチームへ）「みんな素晴らしい仕事をしてくれた。ワンツーフィニッシュを果たすに値する仕事だった。僕のスタッフには本当に申し訳ないし、残念だけどね」
フェリペ・マッサ←（チームからドライバーへ）「グレートなレースだったよ」
→（ドライバーからチームへ）「みんなありがとう。イタリアで表彰台に立てて、とてもうれしいよ！」
（米家峰起）
