スイスのローザンヌ大学病院でリハビリ生活を送っていたミハエル・シューマッハーが同施設を離れ、自宅に戻ったことが9日、明らかになった。
元F1チャンピオンのシューマッハーは、昨年末の12月29日にフランス・アルプスのリゾート地メリベルでスキーをしている最中に転倒、頭部に重傷を負い、フランスのグルノーブル大学病院に約半年間入院していた。
当初、人工的な昏睡状態に置かれていた彼の容体は、今年1月に覚醒治療が開始されて以来、「期待を感じさせる小さな兆候が見られる」、「“意識と覚醒の瞬間”を示した」と、徐々に回復していることが伝えられ、6月に入ってようやく昏睡状態から脱出、自宅近くのローザンヌ大学病院に転院したことが明らかになった。
今回、容体に関する詳しい情報は明らかにされなかったが、彼のマネージメントから出された声明には、今も回復に向けた進展を見せていることが記されている。
「これからミハエルのリハビリテーションは彼の自宅で行われることになります」
「彼が負った重傷を考慮すると、この数ヶ月と数週間で進展がみられました」
「しかし、まだこの先には長く険しい道のりがあります」
「徹底かつ適切な治療を行っていただいたローザンヌ大学病院のチームの方々には感謝申し上げます」
「引き続き、ミハエルの家族のプライバシーが尊重され、彼の健康状態に関する推測を避けていただくようお願いいたします」