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F1現地直送:鈴鹿で可夢偉のシートに座るかもしれない、新たな“日本系”ドライバーが浮上

2014年09月08日 22:30  AUTOSPORT web

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現在は日本のレースが主戦場となっているアンドレア・カルダレッリ。小林可夢偉とはイタリア時代から交友があるようだ。F1日本GPはスーパーGTタイと日程が重なっているが──
イタリアGPレース終了直後に発表されたケータハムの代表交代劇。元F1ドライバーのクリスチャン・アルバースに代わって、新しく代表となったマンフレッディ・ラベットとは、どのような人物なのだろうか。イタリア人のラベットをよく知るイタリア人ジャーナリストによると「マンフレッディはGP2時代にカンポスチームで仕事をしていた経験があり、その後HRTでコレスと出会った」という。

 ラベットは日本にもいくつかのパイプを持ち、日本からのスポンサー集めにも積極的だという。

 7月にオーナーが交代したケータハムで、再構築されたチームの副代表兼ゼネラルマネージャーを務めていたラベットの周辺では、日本GPに向けて新たな噂が流れている。同郷イタリア出身のドライバー、アンドレア・カルダレッリを起用しようという策である。

 カルダレッリは2008年にトヨタF1、2010年にはフェラーリのテストを行った経験がある。しかし、いずれも4年以上も前でスーパーライセンスを取る条件は満たしていない。ただし、カルダレッリが出ようとしているのが金曜日のフリー走行だけなら、イタリアGPでロベルト・メリが走行したように、ーパーライセンスなしで走ることは可能だ。その場合は可夢偉がケータハムの正ドライバーとしてレースに出る可能性が高い。

 また某イタリア人ジャーナリストは、こんな指摘もしている。
「カルダレッリが日本GPに出るために資金を調達しようとしている会社と、可夢偉が当たっている会社が同じであるため、いまはカルダレッリがスポンサー活動を控えているらしい」

 モンツァで新チーム代表に就任したばかりのラベット。いまやケータハムはレギュラードライバーのシートだけでなく、チーム代表の座さえ今後どうなるのか誰にもわからない。

(尾張正博)