かつては日本にも存在した、ドライブインシアター。
車に乗ったまま映画を鑑賞する様子は、ハリウッド映画などでおなじみだが、アメリカでも一時期と比べると数が減っているという。
フォトグラファー、Stefanie Klavensさんの“Vanishing Drive-Ins”は、そんな失われつつあるドライブインシアターのドキュメント作品だ。
Klavensさんは、「ドライブインシアターは単館劇場と同じ運命を経験した」と説明する。
1950年代には4000以上あったが、現在では400にも満たない数しか残っていないという。
土地の価格が上がり、主に夏の期間だけ営業する野外の映画館を維持することが難しくなったこと、さらにはレンタルビデオが普及したこと。
いくつもの要因が重なり、現在の状況を生み出したそう。
長時間の露出で深く鮮やかな色を捉えたklavensさん写真は、どこか懐かしさを感じさせる。
古き良き時代を思い起こさせてくれる、素敵な写真だ。
なお、10月には日本からは姿を消したドライブインシアターが復活するイベントもあるそうなので、こちらもあわせてチェックしてみては。
Stefanie Klavens
http://www.stefanieklavens.com/vanishing-drive-ins