2014年F1第13戦イタリアGPは6日(現地時間)、ミラノ郊外にあるアウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァで公式予選が行われ、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが今シーズン5回目、通算36回目のポールポジションを獲得した。ケータハムの小林可夢偉は19番手につけた。
フェラーリのホーム、超高速サーキットのモンツァを舞台に行われるイタリアGP。絶好のドライコンディションのなか、ノックアウト方式で行われた土曜日午後の予選は、セカンドラウンドのQ2でフェラーリを駆るキミ・ライコネンが脱落し、メルセデス、レッドブル、ウイリアムズ、マクラーレンの各2台とフェラーリのフェルナンド・アロンソ、フォース・インディアのセルジオ・ペレスという10台で最終ラウンドのQ3を迎えた。
メルセデス2台による注目のポール争いでは、ファーストランで1分24秒109をマークし、ライバルのチームメイトにコンマ4秒のギャップを築いたハミルトンが優位にセッションを進めた。
一方、直前のフリー走行をトラブルで走れなかった選手権リーダーのニコ・ロズベルグは、セカンドアタックのセクター1をベストタイムで駆け抜けるも、続く後半ふたつのセクターでそれまでの勢いを保つことができず、コンマ2秒差でハミルトンに敗れてしまった。
この結果、ハミルトンは5月の第5戦スペインGP以来、じつに約4カ月ぶりとなるポールポジションを獲得し、ロズベルグの5戦連続ポールを阻んだ。
2列目グリッドの3、4番手にはロングランペースに自信をみせるウイリアムズの2台、バルテッリ・ボッタスとフェリペ・マッサが続き、3列目にもマクラーレンのケビン・マグヌッセンとジェンソン・バトンと、トップ6をメルセデスパワーが独占。逆に、ティフォシの声援を受ける地元フェラーリはフェルナンド・アロンソが7番手と厳しい結果に終わった。
ハンガリー以来の予選を戦ったケータハムの小林可夢偉はライバルのマルシャ2台を上回り、見事19番手を獲得。セッション終了後にはチーム首脳も笑顔で迎え、改めてその存在感を示した。