2014年F1第13戦イタリアGPのフリー走行2回目はメルセデスAMGのニコ・ロズベルグがトップタイムをマークした。ケータハムの小林可夢偉は21番手につけた。
少し日差しが戻った午後のモンツァはセッション開始時の路面温度が36度まで上昇するなどコースコンディションはまずまずの状態に整った。
このセッションからケータハムには小林可夢偉が復帰。FP1でシャルル・ピック、ギド・バン・デル・ガルデにシートを譲ったロマン・グロージャンとエイドリアン・スーティルもそれぞれマシンに戻った。
セッション序盤は各車ともハードタイヤで走行をスタートし、まずはメルセデスのロズベルグがトップタイムをマーク。2番手にフェラーリのフェルナンド・アロンソが続き、FP1で好調な走り出しを見せたマクラーレンのジェンソン・バトンとケビン・マグヌッセンが3、4番手につけた。
一方、FP1でトップにつけたルイス・ハミルトンはライバルのロズベルグが順調に周回を重ねていく中、スタートでつまづいてしまう。彼のマシンは電子系のトラブルでエンジンが始動せず、アンダーフロアを外しての大掛かりな修復を余儀なくされ、開始から1時間はガレージで過ごす羽目となってしまった。
セッションが後半に入り、ミディアムタイヤのアタックに移るとここでもロズベルグがトップをキープするが、少し遅れてベストラップをマークしたフェラーリのキミ・ライコネンがメルセデスにコンマ1秒差と迫る。チームメイトのフェルナンド・アロンソも4番手につけ、跳ね馬2台はティフォシの前でシルバーアローに次ぐパフォーマンスを見せた。
一時はチーム首脳が修復中のマシンを囲むなど重苦しい雰囲気もあったハミルトンのW05だが、残り30分を切ったタイミングでなんとかコースに復帰。ハミルトンは少ない周回数にもかかわらずロズベルグに0.061秒差のベストタイムをマークすると、最終的には周回数も16周まで挽回をみせた。
ひさびさにカーナンバー10のケータハムをドライブした小林可夢偉はほぼノートラブルで32周を走行。1分29秒178をマークした可夢偉はマルシャにこそ及ばなかったものの、チームメイトのマーカス・エリクソンを上回るパフォーマンスを見せている。