2014年F1第13戦イタリアGPが5日(現地時間)、ミラノ郊外にあるアウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァで幕を開け、午前10時から行われたフリー走行1回目はメルセデスAMGのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。
ティフォシの熱狂的声援を受けるフェラーリのホーム、モンツァで行われるイタリアGP。ここでの動向が注目されていたケータハムの小林可夢偉は無事2戦ぶりとなるレースシート復帰を果たした。
しかしコリン・コレス率いるケータハムは金曜朝のフリー走行に可夢偉の後任候補とも噂されるスペイン人ドライバーのロベルト・メリを起用。そのメリはモンツァ出走の障壁となったスーパーライセンスのトラブルを解消するため、セッション開始直後から積極的に周回を重ねた。
FP1開始時の天候は曇り。気温21度、路面温度は24度を記録した。ピレリは超高速レイアウトのモンツァにミディアムとハードという最も硬い組み合わせを持ちこんでいる。
セッションは走り出しから上位タイムを並べたマクラーレンの2台が好調な走りを見せると、中盤以降も1分26秒台にタイムを塗り替えたベテランのジェンソン・バトンが2番手、チームメイトのケビン・マグヌッセンも5番手タイムをマークした。
そのマクラーレンを上回ったのは本命メルセデスのハミルトン。彼は常にチームメイトを上回る走りを見せると、残り20分を前にバトンのタイムを更新し最終的には1分26秒187までタイムを短縮、FP1をトップで終えた。
3番手となったニコ・ロズベルグに続いたのはフェラーリのフェルナンド・アロンソ。もう一台の跳ね馬を駆るキミ・ライコネンはセバスチャン・ベッテルに次ぐ7番手につけた。前戦優勝のダニエル・リカルドは、DRSに問題を抱えるなど終始マシンのトラブルに見舞われ、わずか12周で16番手と出遅れる格好となった。
フォース・インディアは3台が出走し、ダニエル・ジュンカデラとマシンをシェアしたセルジオ・ペレスが8番手。ニコ・ヒュルケンベルグも10番手とまずまずのスタートを切っている。
前回のアンドレ・ロッテラーと同じ45番のカ—ナンバーをつけた注目のメリは可夢偉のマシンで29周を走行。ほぼノーミスで1分30秒704というベストタイムを記録したメリは、チームメイトのマーカス・エリクソンをコンマ2秒上回った。