マクラーレンが来年以降に向けてオファーを行っているとして注目を集めているフェルナンド・アロンソとセバスチャン・ベッテルが、それぞれこの報道についてコメントした。
マクラーレンはトップへの復帰のため、アロンソおよびベッテルにオファーを行っており、彼らの答えを聞いた上で来年のドライバーラインナップを決定すると示唆している。
2016年末までフェラーリとの契約を有しているアロンソは、マシンのパフォーマンスに不満を抱き、契約期間終了を待たずに他に移る可能性は十分あると考えられている。
しかしアロンソは最近、今のところフェラーリを離れる意思はないと述べている。今週公表されたフェラーリ公式サイトのインタビューにおいて彼は、「この1年、フェラーリに残りたいし契約を延長したいと言い続けている。それが僕の願いなんだ」「(契約延長のため)交渉を行っているところだ」と発言した。
一方、ベッテルは今週木曜、今はレッドブルをトップに押し上げるためにやるべきことが多く、その仕事に気持ちを集中させていると語った。ベッテルとレッドブルとの契約は2015年末までとなっている。
「スパの木曜の時点でいろいろなことが言われていて、僕が3年で1億5,000万ドルの契約を結んだという話まであった。『ペンはどこ?』って聞いたんだけど、誰も答えてくれなかった」とベッテルは冗談を言っている。
「いろいろなうわさが出るのは珍しいことじゃないし、日々の仕事には影響しない」
「僕らはまだ望む位置に到達していない。特に僕の方がね。だからやるべきことは山ほどあるし、そのことに集中している」
モチベーションを高めるために新しいチャレンジを必要と感じるかという問いに対して、ベッテルは次のように答えた。
「今でもたくさんのチャレンジに直面している。僕の状況は変わっていない。自分のいる場所に満足している。将来どうなるのかは分からない。ただ、今の時点では何が違うことをやる必要は感じていない」
チーフテクニカルオフィサーであるエイドリアン・ニューエイが来年からはF1の業務を減らすことが決まり、ベッテルを長年サポートしてきたレースエンジニアのギヨーム・ロケリン(通称ロッキー)が来年は別のポジションに就くことになった。こういった体制変更がベッテルの決断に影響を及ぼすのではないかとの推測もなされているが、ベッテルはそれを否定している。
「スタッフの配置が変わるのはよくあることだ。エイドリアンはこの数年、チームにとって貴重な財産だったし、今後もそれは変わらないだろう。でも他にも優秀でクレバーなスタッフが揃っている」
「ロッキーのポジションは変わるけれど、いなくなるわけじゃない。今後も彼の力を借りることができる」
「新たなインプットを得て新しいチャレンジに立ち向かうため、チーム体制を変え、それまでとは違うスタッフと働くのは必ずしも悪いことではない」