イタリアGPでケータハムからF1プラクティスデビューを果たすロベルト・メリが、今回の走行で優れたパフォーマンスを示せるかどうかで、F1スーパーライセンス発給の判断が下されるだろうと語った。
23歳スペイン出身のメリは、2011年にF3ユーロシリーズでタイトルを獲得、2012年から2013年はDTMに出場した。今年はフォーミュラ・ルノー3.5に参戦、11レース終了時点で2勝を挙げランキング2位につけている。
ケータハムはイタリアGPのレースシートをメリに与えようと考えていたがスーパーライセンスの問題が解決しなかったものとみられている。そのためメリはFP1のみの出場にとどめ、FP2から決勝までは小林可夢偉を復帰させることをチームは決めた。
イタリアのFP1での走行によってFIAからスーパーライセンスが発給されるかどうかが決まるとメリは示唆している。
「今のところ彼らは、僕をフリープラクティス1回目で走らせて、その後のことを考えるつもりのようだ」とメリは木曜、モンツァのパドックで語った。
「すべてがうまくいけば、問題なくなると思う。逆にうまくいかなければ問題になるんじゃないかな」
「難しい状況だ。マシンに対する信頼感を高め、自分が優れたドライバーであることを示さなければならない。使える時間は1時間半しかない」
「一貫したラップタイムを記録し、セッション中に進歩を見せ、チームに対して優れたフィードバックを提供する必要がある」
ライセンスを取得できた場合には次戦シンガポールGPでレースに出場するものと考えているかと聞かれたメリは「まだ分からない」と答えた。
「今の時点では、FP1で状況を見て、僕がどれだけF1やマシンについて学べるかをチェックされる」
「今後どうするか、次の目標は何なのかは、その後で決める」
「でもシンガポールはデビューレースにするにはとても難しいサーキットだ。たくさんのコーナーがあり、しかも夜間に走行する」
メリは今のところケータハムに資金を持ち込む予定はないと語った。
「今の時点ではノーだ。チームからイギリスで会いたいと連絡が来たので、出かけて行ってシミュレーターに乗ったらとてもうまくいった」
「そしたらスパに呼ばれて、今ここにいるわけだ」