WEC世界耐久選手権は3日、10月12日に決勝レースが行われるシリーズ第5戦富士のエントリーリストを発表した。4クラス合わせて28台が名を連ね、日本人ドライバーは5人がエントリー。LM-GTEアマクラスにはチーム・タイサンがエントリーしている。
今年からポルシェが最高峰カテゴリーに復帰を果たし、トヨタ、アウディそしてポルシェによる三つ巴の総合優勝争いが繰り広げられているWEC。日本ラウンドのシリーズ第5戦富士は、F1日本グランプリの翌週となる10月10日~12日に開催される。
総合優勝を争うLMP1-Hクラスにはトヨタ、アウディ、ポルシェがそれぞれ2台ずつを投入。第4戦オースティンではマイク・コンウェイと代わる中嶋一貴も、この富士戦では再び7号車トヨタTS040ハイブリッドのドライバーとして名を連ねている。また、アウディからはロイック・デュバル、アンドレ・ロッテラー、そしてブノワ・トレルイエも参戦。ポルシェ陣営からは、昨年はF1で鈴鹿を走ったマーク・ウエーバーが、今年はWECドライバーとして富士を走ることとなる。
LMP1-Lクラスでは、オースティン戦から新型車両P1/01・AERを投入する予定のロータス、そして第2戦スパからレベリオンR-One・トヨタの2台で戦っているレベリオン・レーシングがエントリー。ロータスからは、ジェームス・ロシターも参戦する予定となっている。
LMP2クラスでは、フル参戦している4チームに加えて、OAKレーシングがモーガン・ジャッドでエントリー。先日のアジアン・ル・マン・シリーズ(AsLMS)第2戦富士で優勝を飾った井原慶子がドライバーとしてラインナップされ、残りふたりは現在のところTBAとなっている。
LM-GTEプロクラスは、AFコルセ、ポルシェ・チーム・マンタイ、アストンマーチン・レーシングがそれぞれ2台ずつを投入。ポルシェの92号車911 RSRには、スーパーGTでウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GTをドライブする一方、ポルシェのワークスドライバーとしての顔も持つフレデリック・マコウィッキも名を連ねている。
そして、LM-GTEアマクラスには、今年のル・マンでもこのクラスを戦ったチーム・タイサンが、フェラーリ458イタリアでエントリー。中野信治、飯田章、そして小泉洋史の日本人3人を起用している。
今年のWEC第5戦富士は、10月10日のフリー走行で開幕。11日に予選が行われ、12日に6時間の決勝レースが行われる。