小林可夢偉が今週末のF1イタリアGPでケータハムのレースドライバーに復帰する見込みであることが分かった。
可夢偉は前戦ベルギーGPでドイツ人ドライバーのアンドレ・ロッテラーにシートを奪われ、伝統のスパ・フランコルシャンを走ることができなかった。
彼は今週末のモンツァにも出場できるかどうかは微妙な状況で、シート争いの有力候補としてスペイン人ドライバーのロベルト・メリの名が挙がっていた。
しかし、今季フォーミュラ・ルノー3.5に参戦し、現在ランキング2位につけるメリは、FIAのスーパーライセンスを取得することができなかったとみられている。
彼は、2011年にユーロF3のタイトルを獲得しライセンスの発給条件を満たしていたが、その後の2シーズンにわたるDTM参戦の間にその期限は切れている。
そこでケータハムは、イタリアGPの金曜フリー走行1回目にメリを起用し、FP2から可夢偉をレースドライバーとして走らせる方針を固めた模様だ。メリは次のシンガポールGPに向け、モンツァのFP1でスーパーライセンスに必要な300kmを満たす計画だと言われており、イタリアGP後のラインナップは今後も流動的となりそうだ。
一方、スパでチームの高い評価を受けたロッテラーには“Bプラン”として再度出走のオファーがあり、彼も一度はそれを受け入れたという。しかし、メリのFP1出走で全セッションに参加できないと知らされたロッテラーが最終的にこのオファーを拒否したとも伝えられている。
なお、チームからの正式なアナウンスは今もなされていない。