2015年に向け、世界的にF3に繋がるジュニアフォーミュラとしてローコストで高い安全性をもつFIA-F4の導入が進んでいるが、イギリスではBRDC F4として、タトゥース製のシャシーに2リッターのフォード・デュラテックエンジンを搭載したマシンで争われることになった。
これは、シリーズ代表を務める元F1ドライバーのジョナサン・パーマーが明かしたもので、BRDC F4は、これまでフォーミュラ・ルノー2.0等を製作してきたイタリアのタトゥースと複数年契約を結び、FIA-F4規定のカーボンモノコックシャシーを導入。現在BRDC F4で使用されているスペースフレームのマシンに置き換えられ、来季のオータム・チャンピオンシップから2019年まで使用される。
タトゥース製のFIA-F4規定シャシーはすでに今シーズンからイタリアF4シリーズで導入されており、ドイツのADACも国内で開催されているフォルメル・マスターズで導入予定。イタリアではアバルト製エンジンを搭載するが、イギリスではフォード・デュラテックエンジンを搭載する。
イギリスでは26台のシャシーを購入し、チームには35000ポンド(約600万円)で販売予定。従来のマシンを所有している場合は、15000ポンド割引になるという。また、BRDC F4では15歳からの参戦を受け入れ、来年9月の開幕前に3ヶ月のテストプログラムが組まれる。
「タトゥース製のマシンはいいクルマだし、フォーミュラ・ルノーで培われた経験と評価が活かされている。来季の春の開幕から導入することもできたが、これを秋に遅らせることでチームが円滑に移行することができる」とパーマーは語っている。
厳しいコストキャップが敷かれているFIA-F4規定に沿ったタトゥース製のシャシーは、今回の決定によりイギリス、イタリア、ドイツで使用されることになる。一方日本では、8月29日にスーパーGTをプロモートするGTアソシエイションの運営により、JMIA日本自動車レース工業会が製作した童夢F110シャシーが使用され、これにトムス製の2リッターエンジン、TZR42 Yが組み合わされる。