メルセデスF1チームは、ベルギーGPでルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグが接触した件に関してドライバーたちとのミーティングを行った後、今後もふたりを自由に戦わせることを明らかにした。
タイトルを争っているふたりの中に次第に緊張感が高まってきており、ベルギーGP決勝2周目、ロズベルグがレ・コームでアウトからハミルトンを追い抜こうとした際、2台は接触した。ロズベルグのフロントウイングが当たったことでハミルトンのリヤタイヤがパンク、ハミルトンは最終的にリタイアを喫した。
ロズベルグは2位でフィニッシュ、これによりランキング首位のロズベルグとハミルトンのポイント差は29ポイント差に拡大した。
レース直後のミーティングを終えたハミルトンは、ロズベルグが故意に接触したと述べたと発言している。
チーム上層部はふたりの接触に激怒し、今後はドライバーたちを自由に戦わせないのではないかとの推測もなされていた。
先週金曜にメルセデスのファクトリーにおいてメルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフ、チームのエグゼクティブディレクター(テクニカル)を務めるパディ・ロウがふたりを召集してミーティングを行った。
その結果、それまでこの接触はレーシングアクシデントであると主張していたロズベルグが、自分の判断ミスであると認め、公式に謝罪した。
メルセデスも声明を発表、今後もふたりにチームオーダーを科すことなく自由に戦わせること、ミスを犯したロズベルグに対して何らかの懲戒処分を行ったことを明かした。
「ミーティングにおいてニコはベルギーGPの2周目に発生した接触に関する責任を認め、判断ミスを犯したことを謝罪した」とチームの声明に記されている。
「この一件に関して適切な懲戒処分が行われた」
「メルセデス・ベンツは激しく、かつフェアなレースをすることを今も望んでいる。それこそが世界選手権を制する正しい方法であると考えるからだ。それがチームのためにも、ファンのためにも、F1のためにもいいことである」
「ルイスとニコはチームの最も重要なルールを理解し受け入れている。それは我々チームのマシン同士でコース上の接触が起きてはならないということだ」
「もう一度事故が起こることは許されないと明言した。ニコとルイスは我々のドライバーであり、彼らを信じている」
「彼らは2014年FIA F1世界選手権で今後も自由に戦うことができる」