スーパーGT第6戦インターナショナル鈴鹿1000km：PETRONASが前半戦をリード

真夏の耐久レース、スーパーGT第6戦インターナショナル鈴鹿1000kmは31日、173周の決勝レースがスタートし、前半はPETRONAS TOM'S RC Fがリード。ルーティンのタイミングが異なるKEIHIN NSX CONCEPT-GTが2番手、MOTUL AUTECH GT-Rが3番手に続いている。

　朝からの曇天模様から少しずつ晴れ間も見え、多くのファンが訪れ盛り上がりをみせる中迎えたスーパーGT第6戦鈴鹿の決勝レース。今回、新たな試みとして行われた三重県警の白バイ、パトカーが先導する中、GTカーがタイヤを念入りに温めながらフォーメーションラップがスタートしていった。

　迎えたスタートは、1000kmの耐久レースらしく波乱がないスタートになるかと思われたが、オープニングラップからRAYBRIG NSX CONCEPT-GTが接触があったかダンロップカーブでコースアウト。カルソニックIMPUL GT-Rを先頭とした5番手争いが展開されるなど、激しい展開となる。そんな中、予選日の火災から復活したEpson NSX CONCEPT-GTが2周目に10番手に浮上するなど、素晴らしいペースを披露していく。

　スタートで先頭を守ったPETRONAS TOM'S RC Fは、オープニングラップからグイグイとギャップを広げ始めるが、GT300クラスをかわす際にペースを上げられず。10周目の130Rで、GT300クラス首位のARTA CR-Z GTをかわそうとした際に、PETRONASを駆るジェームス・ロシターは危うく接触しかけてしまうことに。その間隙を突き、2番手KEIHIN NSX CONCEPT-GTを駆る塚越広大が一気に首位を奪った。

　そんな先頭争いの後方では、序盤から次々と波乱が起きる。序盤4番手を走行していたS Road MOLA GT-Rが14周目にスローダウンすると、ピットで炎が上がるシーンも。どうやらエンジントラブルのようで、ピットで作業を強いられる。また、WedsSport ADVAN RC F、D'station ADVAN GT-Rにもタイヤトラブルが発生した。

　20周を過ぎたあたりから少しずつレースは落ち着きをみせはじめるが、最初にルーティンストップを行ったのは、序盤から素晴らしいペースをみせていたEpsonが早々に動く。次いで、30周目にはPETRONASがルーティンを行う。

　一方、首位に立っていたKEIHINをはじめとした6台が34周～35周でピットへ。ストップ時間が短かった分、PETRONASが先行していく。今回のレースは4ストップか、5ストップかで戦略が分かれることが予想されており、非常に注目が集まるところ。おそらくPETRONASは5ストップ、KEIHINやMOTUL AUTECH GT-Rは4ストップを選択すると思われる。

　一方、序盤早めのルーティンをこなしていったEpsonは変則的な作戦を採用し、今後の動向にも注目が集まったが、3回目のストップに向かおうかというところで順位を争っていたカルソニックに追突され、思わぬロスタイムを喫した。カルソニックは、15秒ストップという重いペナルティが課されている。

　173周のレースは半分の86周を終え、トップはPETRONASで、2番手にKEIHIN、3番手にMOTULと3メーカーのマシンが争っている。4番手にはARTA NSX CONCEPT-GT、5番手にはウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GTと、ホンダ勢が続いている。