横浜ゴムは30日、メキシコで今年11月に開催されるオフロードレース『バハ1000』への参戦発表会を鈴鹿サーキットで開催した。市販タイヤ『ジオランダー』を装着したオリジナル車両で臨む。
ヨコハマの市販タイヤ“ジオランダー”は、英語の『ジオ』と『ランド』を組み合わせた造語で、「地球上のあらゆる道を走破する」という意味合いが込められたブランド。1991年にバハ1000へ初参戦したヨコハマは、これまでの参戦のなかでクラス優勝も果たすなど数多くの実績を残すとともに、参戦を通じて市販タイヤの開発・進化を進めてきた。そんなヨコハマが今年、2010年以来となるバハ1000参戦を果たすこととなった。
今回ヨコハマは、ジオランダーA/T-Sを装着したオリジナルSUVレーシングカーでこのレースに参戦。3.7リッター6気筒未満の改造無制限4輪車両によるクラスSV6に参戦し、クラス優勝を目指す。マシンの外観は「ジオランダーの将来を彷彿とさせる」デザインともなっている。
ドライバーには、バハ1000やパイクスピーク・ヒルクライム、ラリー・モンゴリアなど数々のオフロードレースで活躍してきている塙郁夫を起用。クルマの製作も担った塙は、「日本人らしい、日本のクルマらしいデザインで本場アメリカに挑戦したいという気持ちで作りました」とSUV車両での参戦についてコメント。また、レースに向けては次のように意気込んだ。
「オフロードレースは経験がないと勝てないんです。僕もオフロードレースを35年間現役で走り続けていますし、バハも今年で17回目になるので、それを活かしてうまくオペレーティングすれば、きっと期待できる結果が近いうちに掴めるのではないかなと思っています。焦らず急がず確実に、次の商品を開発しながら、結果も求めていきたいなと思っています」
今年のバハ1000は、11月12日~16日の日程で開催される。