スーパーGT第6戦鈴鹿1000kmの予選でGT300クラスのポールポジションを獲得したARTA CR-Z GTの高木真一と小林崇志が、予選日の走行を振り返った。
GT300クラスポールポジション:ARTA CR-Z GT
高木真一
「今朝の練習走行はいつものように決勝を見据えてセッティングをやっていました。鈴鹿テストの時はリストリクターは大きい物を選んでいたのですが、今回は燃費も考えてひとつ小さくして車重を軽くする方向で朝からセットアップをしていました。結果的にはうまくまとまって、ふたりともいい感触を掴んでいました。今回のQ1は僕がやったのですが、その作戦が見事成功しましたね。ただ、僕のアタックでは1回はダメだと思ったんですよね。吸気系のトラブルで、僕がアタックしようとした時にパワーダウンしてしまい、終わったなと思いながらピットまで必死に帰ってきました。原因は午前中に出ていたのでわかったのですが、修復は間に合わないと思っていたら赤旗になりまして、神様がPPを獲れと言っているようでしたね。その後、タイヤのグリップダウンはあったかも知れないですが、なんとかQ2に進出できて、そうしたら小林がとんでもないタイムを出したので困りました(笑)」
小林崇志
「走りだしのバランス的にはオーバーステアで苦しんだのですが、最後はユーズドでも良いタイムを出せて、予選はハイブリッドも使えますし、ニュータイヤも使えるので、1分59秒台には入るだろうなという予想のもと予選に臨みました。高木さんのアタックの時にトラブルがあって、無線で高木さんがパワーがないと叫んでいたので僕としても泣きそうになったのですが、赤旗も出て無事Q1を突破できました。ここ2戦はノーポイントであまりウエイトも積んでいなかったですし、前回の富士でもドライではいいペースで走れていてPPを獲るクルマだろうなと思っていたので、プレッシャーもありましたが、実際に獲れて良かったです。アタックラップのことはあまり覚えてないですが、クルマがすごくよかったので、結果として1番を獲ることができたのは良かったなと思います」