30日に開幕したスーパーGT第6戦インターナショナル鈴鹿1000km。午前9時40分からスタートした公式練習では、開始直後にGT500クラスのEpson NSX CONCEPT-GTがトラブルによりスピン。その後リヤから出火してしまい大きなダメージを負ったが、明日の朝のフリー走行には修復が完了しそうだ。
前戦富士ではウエットの中で3位表彰台を獲得したEpson NSX CONCEPT-GTは、今回の鈴鹿では事前のタイヤテストでも非常にラップタイムが良く、表彰台も狙える1台と言えた。チームは中嶋大祐に最初のステアリングを委ね、その後ベルトラン・バゲットに交代してコースに送り出した。
しかし、予選に向けたセッティングを進めていこうかというところで、マシンにトラブルが発生。スプーン手前でマシンから出たオイルに乗り、コースオフしてしまう。さらにマシンから火の手が上がり、大きなダメージを負ってしまう。ドライブしていたバゲットに怪我はなかったが、予選までに修復はかなわなかった。
とは言え現在はパーツも揃い、チームスタッフが懸命に作業を進めており、明日の朝のフリー走行には修復が間に合う様子。決勝ペースにも自信があるようで、明日の巻き返しを期待したいところだ。
「富士でいいところをおみせできたこともあり、この大会もチーム一丸となり張り切っていたのですが、走り始めから大変なことになってしまいました」と語るのは立住正幸チームディレクター。
「修復が間に合わず、予選に出走することは叶いませんでしたが、明日は1000kmと長いレースなので、必ずチェッカーを受けられるように諦めずに走り切ることを第一目標に、みんなで頑張りたいと思います」