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中嶋一貴&PETRONAS RC Fが逆転でスーパーGT第6戦鈴鹿のPPを獲得! 両クラスとも大幅にコースレコード更新

2014年08月30日 16:00  AUTOSPORT web

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スーパーGT第6戦鈴鹿のポールポジションを獲得したPETRONAS TOM'S RC Fの中嶋一貴、ジェームス・ロシター、関谷正徳監督、舘信秀代表
スーパーGT第6戦インターナショナル鈴鹿1000kmは30日、ノックアウト形式の公式予選が行われ、両クラスとも大幅にコースレコードタイムが更新される中、GT500クラスはPETRONAS TOM'S RC Fが、GT300クラスはARTA CR-Z GTがポールポジションを獲得した。

Q1:
 午前中は雲が多かったものの、昼のピットウォークあたりから雲もなくなり、夏らしい晴天の下迎えたスーパーGT第6戦インターナショナル鈴鹿1000kmのノックアウト予選。迎えた15分間のGT300クラスのQ1では、走り出しから積極的に各車がアタックを展開していく。

 鈴鹿を得意とするSUBARU BRZ R&D SPORTがまずは2分00秒台でトップに。ルーカス・オルドネスが駆るB-MAX NDDP GT-Rが続き、午前中首位のMUGEN CR-Z GTが続いていく展開となるが、途中シンティアム・アップル・MP4-12CがS字でコースアウト。赤旗が提示されてしまう。

 この影響で、当初から7分遅れの14時22分にGT300はチェッカー。BRZのトップは揺るがず、B-MAX GT-R、MUGEN CR-Zと続く結果に。4番手にはOGT Panasonic PRIUS、5番手にはTWS LM corsa BMW Z4がつけた。一方、ランキング上位陣のグッドスマイル 初音ミク Z4、GAINER DIXCEL SLSがQ1で脱落。ウエイトのつらさを感じさせた。

 続くGT500クラスのQ1は、序盤コースインするマシンは現れず。残り8分30秒というところで、午前中火災に見舞われたEpson NSX CONCEPT-GTをのぞき、続々とコースインしアタックを展開していく。そんな中、まずは山本尚貴駆るウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GTが1分49秒002というタイムをマーク。しかし、それを上回ってきたのは松田次生駆るMOTUL AUTECH GT-R! 燃料リストリクターダウン組ながら、なんと1分48秒863というタイムをマーク。ついにGT500マシンが1分48秒台という大台に到達した。

 しかし、さらにそれを上回ってきたのは、本山哲駆るS Road MOLA GT-R! 1分48秒629までタイムを削ってみせた。最終的にS Road、MOTULという2台のGT-Rが1分48秒台をマーク。ウイダーNSX が3番手となり、ミシュラン装着車がトップ3を独占。カルソニックIMPUL GT-Rが4番手、レクサスRC F勢の最上位となったPETRONAS TOM'S RC Fが5番手となった。ただレクサス勢はその他のマシンは苦戦。6台中5台がQ1脱落という結果となってしまった。

Q2:
 10分間のインターバルをおいてスタートしたGT300クラスのQ2。続々とタイムが縮められていく中、JAF-GT300車両のハイブリッドカーたちが続々と1分59秒台という、GT300クラスにとって驚異的なタイムをマークしていく。

 まずは小林崇志駆るARTA CR-Z GTが1分59秒115という「すごいタイム(高木真一)」という驚くべきタイムをマークすると、MUGEN CR-Z GT、OGT Panasonic PRIUSと続いていく。佐々木孝太駆るSUBARU BRZ R&D SPORTも4番手に続くが、残り2分というところで藤井誠暢駆るAudi R8 LMS ultraが、ダンロップコーナーでスピン。グラベルに止まってしまい赤旗が提示された。

 セッションは残り4分で再開されるが、ARTA CR-Zはアタックを行わず。一方、BRZとプリウスはコースインし、アタックに入っていったが、CR-Z勢の牙城を崩すことはできず。ARTA CR-Z GTがポールポジションを獲得し、CR-Z勢がワン・ツー。JAF-GT車両がトップ4を占めた。FIA-GT3勢の最上位となったのは、星野一樹がアタックしたB-MAX NDDP GT-Rの5番手。TWS LM corsa BMW Z4、Studie BMW Z4とBMW Z4 GT3勢が6~7番手に続いた。

 続くGT500クラスのQ2。Q1同様に、チェッカーに向けて時間を合わせながら8台のマシンがタイヤをゆっくりと温めながらアタックに入っていく。まずは中嶋一貴駆るPETRONAS TOM'S RC Fが1分48秒台をマークするも、なかなかそれを上回るマシンが現れてこない。アタックラップでは小暮卓史駆るRAYBRIG NSX CONCEPT-GTが130Rでスピン! 幸いクラッシュは免れた。

 チェッカー周に向け、8台はさらにタイムを縮めようとアタックを展開していくが、一貴のタイムを上回るマシンは現れず。他のRC F勢が苦しむ中、大逆転で見事ポールポジションを獲得してみせた。2番手には、塚越広大がアタックしたKEIHIN NSX CONCEPT-GTが続き、MOTUL AUTECH GT-Rは3番手。S Road MOLA GT-Rが4番手に続く結果となった。

「ちょっとQ2は早く出過ぎましたが、逆にそれでうまくウォームアップすることができました。いいタイムが出たと思います。レクサスが苦戦気味だったのでポールは期待していませんでしたが、苦しい中でもいい結果が出せたので、レクサスにとってもチームにとっても良かったと思います」と一貴は喜びを語っている。なお、GT500、GT300とも従来のコースレコードタイムが大幅に更新される結果となった。