昨年までスーパーGTでEpson HSV-010をドライブし、今季はTEAM無限のエグゼクティブアドバイザーを務めている道上龍が、新たに全日本選手権スーパーフォーミュラに参戦する新チーム『DRAGO CORSE(ドラゴコルセ)』を結成し、伊沢拓也を擁し第6戦、第7戦に参戦すると明らかにした。
2000年のJGTC王者である道上は、長年ホンダのエースとしてスーパーGTに参戦。今季はドライバーとしては引退はしていないものの、後進を育成するべくスーパーGTはドライブせず、TEAM無限のエグゼクティブアドバイザーを務めていた。
そんな道上は、以前から自身のカートチームを組織するなどしていたが、ついに国内トップフォーミュラに自身のチームを組織し参戦することになった。チーム名は、道上の“龍”からとられたドラゴと、イタリア語で競争やレースをさすコルセを組み合わせた『ドラゴコルセ』だ。活動目的は、プレスリリースによれば「世界で活躍できるドライバー創出に向けたさらなるステップアップと将来のチーム活動を視野に」したものだという。
ドラゴコルセは、9月末の第6戦スポーツランドSUGO、11月の第7戦鈴鹿サーキットに参戦する予定だが、ドライバーとして指名されたのは、今季GP2で活躍する伊沢拓也だ。GP2は9月5~7日のモンツァ、10月のソチ、11月末のヤス・マリーナを残しているが、日程的にはスーパーフォーミュラとバッティングしておらず、参戦が可能。ドラゴコルセでは「国内外のカテゴリーに参戦し多くの経験、ノウハウを有するドライバーであり、新チームの実力を早期に強化する」ために起用を決めたという。
今回発表されたリリースには使用エンジンが記載されていないが、当然ふたりの組み合わせから考えてもホンダだろう。ここ数年は19台で争われてきた国内トップフォーミュラが、ひさびさに20台となる。伊沢の実力と、昨年までSF14を開発してきた経験を考えても、参戦開始から上位に来そうな予感だ。