スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは29日、スーパーGT第6戦の予選日を前日に控えた鈴鹿サーキットで記者会見を開き、GT300クラスに参戦するエントラント向けのGT300マザーシャシー構想の企画を発表。トヨタ86をベースとしたプロトタイプを公開したが、このマシンは次戦タイにもレースデビューを飾りそうだ。
これは、オートスポーツwebの取材に対しGTA坂東正明代表が答えたもので、このGT300マザーシャシー使用のトヨタ86マザーシャシープロトタイプは、現在は配線の問題でまだ走行することができないものの、9月初旬に岡山国際サーキットでシェイクダウンを行うという。
スーパーGTでは8月30日~31日の第6戦鈴鹿を終えた後、各チームがパッキングを行い、10月の第7戦タイに向けて船便でマシン等を送り出すことになるが、このトヨタ86マザーシャシープロトタイプはその後を追いタイに空輸。坂東代表は第7戦タイでレースデビューすることを明かした。
坂東代表によれば、このトヨタ86マザーシャシープロトタイプを使用するのは、タイの国内戦であるスーパーカー・タイランドに参戦しているトヨタ・チーム・タイランドになるという。トヨタ・チーム・タイランドは今季ニュルブルクリンク24時間にも参戦しており、積極的な活動を展開している。また、このマシンには土屋武士が乗り込むという噂もある。
今後のスーパーGT300クラスにとっても、非常に重要なマシンと言えるトヨタ86マザーシャシープロトタイプ。どんなパフォーマンスを示すのか、大いに注目したいところだ。