NASCARスプリントカップ・シリーズの3度のチャンピオンで、スチュワート-ハース・レーシングのチーム代表兼ドライバーのトニー・スチュワートは、今週末のシリーズ第25戦アトランタからシリーズ戦に復帰することになりそうだ。
スチュワートは今月9日、アメリカ・ニューヨーク州のカナンデーグア・モータースポーツパークで開催されていたスプリントカー・レースに参戦。レース中、スチュワートと争っていたケビン・ウォードJrの車両がクラッシュしたが、マシンから降りたウォードJrはコース上を歩行しながらスチュワートに抗議の意志を示していた。その中で、ウォードJrが走行中のスチュワートの車両の右リヤタイヤに接触。はねられたウォードJrが死亡する事故となり、スチュワートは事故以降のワトキンスグレン戦、ミシガン戦、そしてブリストル戦を欠場していた。
チームは先週末の時点では、スチュワートがいつNASCARにレースに復帰するかは分からないとしていたが、NASCARの上級副社長スティーブ・オドネルによると、スチュワートが今週末のアトランタ戦に参戦する準備は整っているのだという。
「トニー・スチュワートは、あらゆるレース活動に復帰するために必要な全ての手続きを終えている。したがって、今週末のレースを戦う資格がある」とオドネル。
「NASCARは彼のチームと絶えず連絡を取り続けていんだる。スチュワートが競技に復帰する状況にかなり近づいてきている」
事故後に3戦を欠場したスチュワートは現在、ランキング26位につけている。
なお、ウォードJrとの死亡事故に関しては、現在も調査が続いている。