マクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエが、現在フェルナンド・アロンソおよびセバスチャン・ベッテルと将来の契約について交渉中だが、近々回答があり、2015年のドライバーラインナップを決定できる見込みであると語った。
パワーユニットをメルセデスからホンダに変更する2015年に向けてマクラーレンは可能な限り強力なドライバーを獲得しようとしている。昨年からアロンソへの関心を明らかにしていたマクラーレンだが、ベッテルとも交渉しているという。
フェラーリのアロンソは2016年末まで、レッドブルのベッテルは2015年末まで現在のチームとの契約を有しているが、マクラーレンは必要なら契約期間が終了するまで待つと両ドライバーに伝え、ふたりの今後の予定と意向を確認しようとしている。
チームはその上で来年のラインナップを決定するつもりであり、現在のドライバーであるジェンソン・バトンとケビン・マグヌッセンは交渉を待たされている状況だ。
ブーリエは英AUTOSPORTの独占インタビューにおいて、マクラーレンはベッテルとアロンソ獲得のため努力しており、ふたりからはっきり断られるまでは諦めないと認めた。
どちらかと契約できる可能性について聞かれたブーリエは次のように語った。
「将来の我々の戦略に適していればいかなるドライバーであっても獲得したい」
「今も努力しているところで、必要なだけ時間をかけるつもりだ。誤りを犯したくない。チャンスを逃さず、きちんとものにしたい」
「マクラーレンは長い歴史を持つトップチームだ。本来のポジションに戻りたい」
ベッテルとアロンソは近いうちに答えを出す見込みであり、マクラーレンはシンガポールGPの前に2015年のドライバープランを決定できることを期待しているようだ。
詳しい時期は明かさなかったものの、ブーリエは2015年のラインナップが確定するのにさほど時間はかからないだろうと述べた。
「近いうちに分かる。数週間後だろう」
ベッテルあるいはアロンソが2015年に加入する可能性は極めて低いとみられており、来年は現在のラインナップが維持されることになるかもしれないが、バトンもマグヌッセンも2015年のオファーはまだ受けていない。