マクラーレンは2015年にフェルナンド・アロンソを獲得することを諦めていないと報じられている。交渉が進まないジェンソン・バトンは今季末での引退の可能性について言及した。
来年パワーユニットをメルセデスからホンダに変更するマクラーレンは、不振からの脱却を目指し、アロンソとの契約を強く望んでいる。チームはアロンソをフェラーリから引き抜けるかどうかがはっきりするまでは来年のドライバーラインナップについての決定を保留する意向だと、複数のメディアが報じている。
現在34歳のバトンとマクラーレンとの契約は今季末で切れる。
「まだ本格的な交渉は行っていない」とベルギーGPでバトンはBBC F1に対してコメントした。
「今季末で引退しなければならないのだとしたら仕方がない。でも自分にはまだやれることはたくさんあると感じているし、モータースポーツ、特にF1なしの人生は想像できない」
レーシングディレクターのエリック・ブーリエは「ジェンソンとはオープンに話し合っている。だが戦略を決めるまではドライバーラインナップを決定しない」と述べている。
ホンダはエンジンプログラムの資金以外にもマクラーレンに多額の財政投資を行っており、チームを率いる強力なドライバーとの契約を強く望んでいると伝えられている。
マクラーレンはアロンソに関しては契約が可能な状態になればいつでも欲しいと考えており、2015年が無理なら2016年の獲得を狙う意向だという。
その他の候補者としてはルイス・ハミルトン、セバスチャン・ベッテルの名前が挙げられている。
アロンソはフェラーリとの間に2016年末までの契約を有しているが、パフォーマンス条項により、チームがコンストラクターズ選手権3位までに入れなければ自由に去ることができるとTelegraphが伝えている。
同紙によれば、過去に犬猿の仲で知られた、マクラーレンのグループCEO、ロン・デニスがすでにアロンソと話をしており、アロンソには1年あたり3200万ドル(約33億2000万円)の契約が提示されているという。
しかしアロンソが加入するとしても2016年からになる可能性の方が高いと考えられており、その場合はバトンが残留する見込みが高まる。また、マクラーレンの決断を待ち切れずバトンが他チームにシートを求め、なおかつアロンソらの獲得に失敗した場合は、バルテリ・ボッタス、ニコ・ヒュルケンベルグがマクラーレンの候補になってくると報じられている。