フェラーリF1チームは、エンジンマニュファクチャラーがシーズン中にデザイン変更を行うことを制限する規則の緩和を求めている。
2014年F1ではエンジン規則が大きく変更され、1.6リッターV6ターボのパワーユニットが採用された。メルセデスは新パワーユニットにおいて圧倒的な強さを発揮、フェラーリとルノーはこれに太刀打ちできずにいる。
規則ではエンジンマッピングとソフトウエアの変更は認められているものの、メカニカルパーツに関しては信頼性、安全性、コストといった特別な理由による要求を行わない限り、変更することはできない。
フェラーリのチームプリンシパル、マルコ・マティアッチは、ベルギーGPで報道陣から、エンジン開発制限の緩和を希望するかと聞かれ次のように答えた。
「イエス。ある面では今ほど厳格でない方がいい」
「1年に2、3回はエンジンに手を加えることが許されることを願う。F1のDNAは革新であり、ベストのもの、最速のものに追いつくことである」
「我々フェラーリはそれを主張し続けている。そういったエリアのひとつがエンジン凍結だ」
フェラーリは最近、エンジン部門の体制を変更、責任者のルカ・マルモリーニを外している。
今季12戦のパワーユニット別の成績を見ると、メルセデスが9勝、ルノーが3勝を挙げ、フェラーリは1回も勝っていない。フェラーリはポールポジションはゼロ(メルセデス勢が全12戦で獲得)、ファステストラップを1回(メルセデス10回、ルノー1回)、表彰台を2回(メルセデス26、ルノー8)と、3メーカーの中で最も劣る結果となっている。