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デュバル「ル・マンでのクラッシュの後遺症はない」

2014年08月27日 21:30  AUTOSPORT web

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クラッシュによる後遺症はないと語ったロイック・デュバル
今年6月のル・マン24時間で、フリー走行時に大クラッシュを喫したロイック・デュバルは、クラッシュによる後遺症はないのだと語っている。

 アウディからWEC世界耐久選手権に参戦し、昨年のシリーズチャンピオンにも輝いているデュバルは、今年のル・マン走行初日となる6月11日のフリープラクティスでハイスピードのままコンクリートウォールにヒット。キャッチフェンスに激突した後着地したマシンは、リヤエンドを中心にバラバラの状態となった。

 デュバルは幸いにも2カ所の擦り傷で済み、ル・マン市内の病院に搬送された後自宅に戻り静養。治療により順調に回復したが、FIAやフランスの自動車連盟にあたるFFSAから乗車許可が下りず、7月のスーパーフォーミュラ第3戦富士は欠場していた。その後、今月24日に決勝レースが行われたSF第4戦もてぎでレースに復帰。予選3番手を獲得し、4位でレースを終えている。

「2~3ラップすると、全てが大丈夫で、完全な状態であることが分かった。精神的に100%の状態だったんだ」ともてぎ戦の走行を振り返ったデュバル。ただ、日本へ向かう前にはわずかながらも重圧を感じていたのだという。

「シーズンでも最も重要なビッグレースを欠場し、2~3週間後にも視覚に問題がある場合、マシンに戻ることへの疑問は常にあるよね」とデュバル。

「日本へ向かうのには少しプレッシャーを感じたよ。でも、今は何もなかったかのように感じているんだ」

 デュバルは、回復する時間を確保するべく、SF第3戦富士、そしてアウディでの夏のテストに参加しないことを決めたのだという。

「医師とアウディ、そして僕自身も、完全なる休息が必要だと判断したんだ。8月の初めまで、僕はスポーツやトレーニングさえ行わなかったんだ」

「だから、もてぎでのレース後には若干疲労があった。1ヶ月未満のトレーニングだったからね。でも、今は(WEC第4戦)オースティンの前に十分な時間がある。アメリカに向かうときには肉体的に100%の状態なはずだよ」

 デュバルは、同じく1号車アウディR18 e-トロン・クワトロをドライブするトム・クリステンセン/ルーカス・ディ・グラッシとともに、来週末に行われるアウディのテストに参加すると見られている。