マクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエは、育成ドライバーであるストフェル・バンドーンを2015年にF1に昇格させることも選択肢のひとつとして考えていると語った。
ベルギー出身22歳のバンドーンは、2013年にフォーミュラ・ルノー3.5でランキング2位を獲得、今年マクラーレンのテスト&リザーブドライバーを務めながら、GP2に初参戦、ここまで2勝を挙げランキング3位に位置している。
ブーリエは今週火曜、バンドーンの来年のプランはまだ決定していないものの、小規模チームでのF1デビューの可能性もあると認めた。
「決断を下すのはまだ早い」とブーリエはマクラーレンのインタビューイベントにおいて語った。
「F1に行くには、準備が整ったと本人が感じる必要がある。彼がそう感じているのは喜ばしいことだ。だが、F1にステップアップする機会は必要だが、どんな状態でもいいというものではない」
「すべてのシナリオを評価しているところだ。まだGP2について学ぶべきことはあるので、GP2に参戦し、もっと優勝し、当然のことながらタイトル争いに加わるというのも選択肢のひとつだ」
「最初の年にはいい仕事をしている。この数戦、はっきりと進歩が見える」
「非常に熱心なドライバーで、彼が成長しているのを嬉しく思っている。だが計画を定めるのはまだ早い。つまりまだあらゆる可能性があるということだ」
バンドーンは自分はF1に昇格する準備ができていると考えている。
「準備はできていると思う。ワールドシリーズ(フォーミュラ・ルノー3.5)で1年を過ごし、パワーが大きいGP2で走り、今年はマクラーレンのF1マシンでテストをした」
「毎年大きく進歩しているが、今年は特にそう言える。テクニカル面で(最も)進歩したシーズンかもしれない。F1が大きく変化した今、テクニカル面がとても重要だ」
「GP2はタイヤの面で複雑だ。その点F1と似ている。セットアップもそうだね。F1への準備をするのにとても優れたシリーズだと思う」