オーストリア人若手ドライバーのルーカス・アウアーが、9月に開催されるWEC世界耐久選手権第4戦オースティンで、ロータスの新LMP1車両P1/01・AERをドライブすることになった。
ゲルハルト・ベルガーの甥でもあり、現在19歳のアウアーは今季、FIAヨーロピアンF3選手権に参戦。現在シリーズランキング4位につけている。そんなアウアーは、昨年のWEC最終戦バーレーンでロータスからLMP2クラスに参戦し、スポーツカーレースデビューを果たした。
「(ヨーロピアン)F3は、10月半ばのイモラとホッケンハイム戦までレースがないんだ。だから、オースティンをロータスLMP1で走る機会に飛びついたんだよ」と、今回の参戦について語ったアウアー。
「マシンもコースも、どちらも経験したことはないよ」とアウアー。オースティン戦のフリー走行まで、アウアーがP1/01をドライブする機会はないのだという。
「ただ、すぐに学習できると思うし、この新たなチャレンジを楽しみにしているんだ。昨年のLMP2と今季のLMP1との差は大きいとは思う。でも、それは全然問題ではないよ」
ロータスを率いるボリス・バーミスは「ルーカスと我々はとても長い付き合いなんだ。彼は速いドライバーだし、ナイスガイだよ」とアウアーを評する。また、バーミスは、オースティン戦以外でも彼を起用する可能性を否定しなかった。
「計画はまだ固まっていないんだ。ただ、彼がより多くのレースを戦うことはできる。この場合は、彼にさらにいくつかのF1トラックを学習する機会を提供するだろう」
車両製作の遅れによってWEC開幕3戦を欠場することになったロータスは、オースティン戦からの参戦を目指し、2週間前にはラウジッツリンクで2度目のサーキットテストを実施。ピエール・カッファーとクリストフ・ブシューがステアリングを握り「良い進展があった」(バーミス)ということだ。このテストでは、空力パーツを含む新たなパーツが投入されたという。