ユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ(USCC)は22日~24日、バージニア・インターナショナル・レースウェイで第11戦が開催され、GTLMクラスではリシ・コンペティツォーネのジャンカルロ・フィジケラ/ピエール・カッファー組の62号車フェラーリ458イタリアがラスト1周の逆転劇で優勝を飾っている。
今回のレースは、PC/GTLM/GTDクラスの3クラスで展開。PCクラスは23日、24日にそれぞれ45分のレースを1回ずつ、GTLM/GTDクラスは24日に2時間45分のレースを戦った。
23日の予選では、62号車フェラーリがGTLMクラスのポールポジションを獲得。GTDクラスではTRG-AMRの007号車アストンマーチンV12・バンテージ、PCクラスでは8スター・モータースポーツの25号車オレカFLM09がポールポジションにつけた。
24日に行われたGTLM/GTDクラスの決勝レースでは、ポールスタートの62号車フェラーリが1周目にコースオフ。これにより、予選3番手の91号車ダッジ・バイパーSRTが首位を奪い、レースをリードしていった。
レースは、34~37周目、46~49周目にイエローコーションとなるが、このことによりピット戦略に幅が生まれることに。序盤をリードした91号車バイパーはコーション中のストップを行わず順位を下げることとなった一方、戦略成功の62号車フェラーリは上位を維持してレースを展開していく。
その後、77周目から再びセーフティカーが導入され、残り6分でリスタートに。首位で再スタートを迎えたチーム・ファルケンタイヤの17号車ポルシェ911 RSRは、ぎりぎりまでフィジケラ駆る62号車フェラーリの猛攻を凌ぐが、最終周で62号車が先行し、そのままチェッカー。リシのフェラーリがロードアメリカ戦に続く2連勝を獲得した。2位はコンマ5秒弱の差で17号車ポルシェ、3位にはBMWチームRLLの56号車BMW Z4が入っている。
GTDクラスでは、2度目のイエローコーション後からクラスをリードしたターナー・モータースポーツの94号車BMW Z4が今季4勝目。1秒差のクラス2位にスクーデリア・コルサの63号車フェラーリ458イタリア、3位にはデンプシー・レーシングの27号車ポルシェ911 GTアメリカが入った。
23日・24日の2セグメントに分けて、それぞれ45分ずつのレースを行ったPCクラスでは、予選でポールポジションを獲得した8スターの25号車が両セグメントとも首位を譲ることなく完勝でレースを終えている。
9月20日に決勝レースが行われるUSCC第12戦オースティンは、Pクラスも加わり4クラスの混走で展開。WEC世界耐久選手権第4戦との同日開催となる。