ブランパン・スプリントシリーズ第4戦は、スロバキアリンクで23日に予選レースが、24日に決勝レースが行われ、予選レースはセザール・ラモス/ローレンス・バンスール組1号車アウディR8 LMSウルトラが、決勝レースはトーマス・イェーガー/ドミニク・バウマン組BMW Z4 GT3が優勝を飾った。
23日の予選では、ラモス/バンスール組アウディがポールポジションを獲得。迎えた予選レースでは、オープニングラップから大クラッシュが発生する。トーマス・エンゲがドライブしていたライター・エンジニアリングの88号車ランボルギーニ・ガイヤルドが、イン側から上位をうかがうも85号車メルセデスベンツSLS AMG GT3と接触。スピンを喫する。
エンゲとガイヤルドはスピンした後ガードレールにヒット。その衝撃で宙に浮いたランボルギーニは、空中で3回転。ガードレール上に落下し停止した。幸いにもエンゲは無傷だったが、壊れたガードレールを修復するためにレースは赤旗中断となった。
スタート時、曇天ではあったもののこのエンゲのアクシデント以降、雨が降り出す。雨は徐々に激しさを増していき、セーフティカー導入後再び赤旗に。28分後に再開される乱戦となったが、このレースをラモス/バンスール組1号車アウディが制し、2位には28号車ランボルギーニが続いた。
翌24日の決勝レースは晴天の下スタート。しかし、急激に狭くなる1コーナーで、ラモスの1号車がやや遅れ、これをかわそうとするマシンが5ワイドに。接触がおき、複数台がスピン、コースアウトするマルチアクシデントとなった。
この後もレースはめまぐるしく動く展開となるが、終盤はトップに浮上したBMWスポーツトロフィー・チームブラジルのカカ・ブエノ/セルヒオ・ヒメネス組0号車BMWと、イェーガー/バウマン組BMWスポーツトロフィー・チームシューベルトの76号車がテール・トゥ・ノーズの争いとなる。
この戦いを制した76号車のイェーガー/バウマン組がトップでチェッカーを受け、嬉しいブランパン・スプリント初勝利を飾ることに。2位は0号車、3位はエンツォ・イデェ/レネ・ラスト組2号車アウディという結果となった。ひさびさのレースとなったアレックス・ザナルディの33号車Z4はリタイアを喫している。