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リカルドまた勝った。メルセデス対決は遺恨残す/F1ベルギーGP 決勝

2014年08月25日 00:20  AUTOSPORT web

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2周目のケメルストレートの立ち上がりでサイド・バイ・サイドとなったルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグ
2014年F1第12戦ベルギーGPは24日(現地時間)、サーキット・デ・スパ・フランコルシャンで44周の決勝レースが行われ、レッドブルのダニエル・リカルドが今シーズン3勝目を挙げた。ケータハムのアンドレ・ロッテラーはリタイアに終わった。

 シーズン後半戦の幕開けを告げる第12戦ベルギーGP。決勝日のスパ・フランコルシャンはスタート直前にわずかに小雨が降ったものの時間とともに青空が広がり、レースは終始ドライコンディションで行われた。

 レースは、好スタートを決めた2番グリッドのルイス・ハミルトンがホールショットを奪うと、3番手スタートのセバスチャン・ベッテルも2番手に浮上、ポールシッターのニコ・ロズベルグは3番手にポジションを落とし、ハミルトンにとって願ってもない展開になるかと思われた。しかし翌周、2台はケメルストレートエンドの立ち上がりでサイド・バイ・サイドになるとハミルトンの左リヤタイヤとロズベルグのフロントウイング翼端板が接触。これでハミルトンはタイヤバーストを喫して最後尾近くまでポジションを落とすと、ロズベルグもマシンのバランスが崩れ、本来のペースを失ってしまった。

 すると最初のピットストップでフロントノーズの交換を行ったロズベルグは、それまでに2番手に浮上していたレッドブルのリカルドとセバスチャン・ベッテルの先行を許してしまうことに。さらにロズベルグはセカンドスティントで後ろを走っていたウイリアムズのバルテッリ・ボッタスにもオーバーテイクをされると、18周目のバスストップシケインではベッテルをオーバーテイクする際のブレーキングでタイヤをロック。フラットスポットを作ってしまい、早めのピットストップを余儀なくされてしまう。

 一方、その間にトップへ浮上したリカルドはファステストラップを織り交ぜながらジワジワと2番手以下との差を拡大。29周目に2度目のピットストップを終えると、一旦は2番手までポジションを回復していたロズベルグに3秒近くまで迫られるも、序盤に早めのピットストップを行ったロズベルグが34周目に3回目となるピットストップを行ったため、先頭を走るリカルドが再びセーフティリードを築くことになった。

 結局レースは、リカルドが終盤ソフトタイヤで追い上げを見せたロズベルグを振り切り、前戦ハンガリーに続く今シーズン3勝目をマーク。ロズベルグに次ぐ3位には、同郷の先輩キミ・ライコネンとの争いを制したウイリアムズのボッタスが入った。
 4位のライコネンは惜しくも表彰台には届かなかったものの、過去4勝を挙げている得意のスパで復活を印象づける力強いパフォーマンスを披露。5位は、ケビン・マグヌッセン、ジェンソン・バトン、フェルナンド・アロンソとの終盤の激しい争いを制したベッテルのものとなった。

 ロズベルグとの接触で早々とポイント獲得の望みを断たれたハミルトンは早くからチームにリタイアを要請、38周でレースを終えた。なお、小林可夢偉に代わってケータハムをドライブしたアンドレ・ロッテラーはわずか1周でパワーを失い、リタイアに終わっている。