全日本選手権スーパーフォーミュラ第4戦ツインリンクもてぎで、表彰台を獲得したドライバーたちが決勝レースについて振り返った。
●ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL):決勝優勝
朝のウォームアップは予定どおりにメニューをこなすことができたんだけど、ピットストップの時に電気系のちょっとしたトラブルが起きてリスタートできなかった。でもそれは解決することができたんだ。
レースは前回の富士と同様雨が降り出して、今回もかなり判断しづらいコンディションだった。でもどちらかというと運に任せていたところもあったよ。でも、ちょうど最終コーナーに入る時にピットから連絡が来て「ビッグシャワーだ」というので、少しコースアウトしながらもピットに入ることはラッキーだったよね。
それまでに15秒くらいギャップを築いていたので、あれだけクレイジーな雨が来てもトップを保つことができたのは本当についていたと思うよ。
●石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING):決勝2位
今朝のフリー走行では、他のクルマもそうだと思うのですが、走り出しから予想外にグリップダウンがあり、ちょっとセッティングをそこから悩み始め、8分間のウォームアップで試しましたがあまりフィーリングは良くなくて。そこではブレーキも良くなくて、急遽グリッド上でブレーキを交換したり、スプリングを変えたりでドタバタでした。チームはすごくいい判断をしてくれたと思います。
走り出してみたら、JPのペースが速くついていけなかったんですけど、後ろはどんどん離すことができる展開でした。あとはできるだけ自分のいいペースを刻み続けるように意識しながら走りましたね。
途中からは単独走行になってしまったのでバトルはなかったんですが、最後には雨が降ってきました。最近はスーパーフォーミュラでもスーパーGTでもこういう展開になっていて「またか」と思い、最近はGTで作戦が裏目にいってしまっていたのですが、今回は冷静に対処できたと思います。
強く降ってきた周は、僕が走っていたところは全然降っていなくて無線で「入れ」といわれたんですが「なんでだろう?」と思ったんです。そうしたら、「1コーナー方面がどしゃ降り」といわれましたね。90度コーナーに入った時にはたしかに前が真っ白でした。無線で言われていなかったらブレーキも飛び込んでいたと思うし、コースアウトした可能性もあるので、そういったひとつひとつのことがミスなくいった結果の2位だと思います。
●アンドレア・カルダレッリ(PETRONAS TOM'S):決勝3位
朝の走行はトップタイムをマークできたし、良かったと思うよ。昨日の予選ではニュータイヤを履いた時に問題があったんだけど、今日はセッティングを変えてそれがうまくいったと思う。
今回は初めてPETRONAS TOM'Sのクルマで走ったんだけど、チームからもトップ3に入りたいという希望があり、いい状態でレースに臨むことができた。最初の10ラップは難しかったけど予想どおりで、タイヤを使ってからはすごくペースも良くて、戦略どおりにいったと思う。
ピットストップも遅らせたんだけど、その戦略もうまくいき、ロイックの前に出ることができた。そこからはギャップも築くことができたけど、そこから雨が降ってきて、僕はレインタイヤで走るのが初めてだったけど、すぐに安定して走ることができた。
この3位という結果はすごくハッピーだし、僕にとってすごく大きな意味がある。KYGNUS SUNOCOの8号車で速さをみせることができたし、このクルマで結果を出すこともできた。僕の来年がすごく楽しみだよね(笑)。