投資用マンションの営業を行なうベンチャー企業、デュアルタップ社が、業界の人手不足を解消するためにオリジナルドラマを制作、YouTubeに公開した。タイトルは「初心-はつごころ-」。不動産のベンチャーで働く新人女子社員が主人公だ。
「わたし、ベンチャーで夢を叶える」――そんな想いで入社したものの、会社では叱られてばかり。電話営業をしても、すぐ切られて相手にされない。「やめたい」と思う毎日が続き、仕事が忙しすぎて彼氏にも振られてしまう。
そこで見かねた上司が登場し、「お前、入社するとき言っていたよな、夢は見るものではなく叶えるものだって。その気持ち、どこに行った!」と活を入れる。
これで初心を思い出した主人公は覚醒し、電話営業を再開。会ってくれるお客が現れたが、商品説明をちゃんと話を聞いてもらえない。「なんでこの会社に入ったの?」と尋ねてきたお客に、主人公は語りだす。
「私、小さいころ悔しい思いをしていて、(…)もう泣かない、強い女になると決めて、この会社ならそれが叶えられると思ったんです」
「長く活躍できる人材の育成」を目指す
これを聞いたお客は、「芯の通った強い子に任せたいと思っていたんだ」と契約成立。その後、成長した主人公は課長にまで出世し、社内で恋人もできてハッピーエンド、というところで終わる。長さ15分ほどの、プロの俳優が出演する高いクオリティのものだ。
プレスリリースによると、デュアルタップ社が題材となっており、作品を見た社員からは「他の会社や業界の人でも共感できるビジネスパーソンは多いのでは」という感想が出ていた、ということだ。
なぜこのようなドラマが制作されたのか。実はベンチャー企業では採用難に直面しており、入社後の定着率が悪化しているという。景気回復で、大手企業が採用人数を増やした影響を受けていると見られる。
デュアルタップ社は、「入社した時の気持ちを思い出させることが出来れば、長く活躍できる人材の育成、さらにはベンチャー業界の活性化にもつながるはず」と、今回のドラマ制作を企画したという。
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