2014年F1第12戦ベルギーGPは22日(現地時間)、スパ・フランコルシャン・サーキットで1回目のフリー走行が行われ、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグがトップタイムをマークした。
およそ3週間の夏休みを経て、2014年シーズンはここから後半戦へと突入する。第12戦の舞台となるスパ・フランコルシャンはグランプリ最長の7.004km、名物コーナーのオー・ルージュが立ちはだかる。
このレースを前にケータハムとマルシャはそれぞれドライバー交代を発表した。ケータハムは小林可夢偉に代えて、日本のスーパーフォーミュラで活躍するアンドレ・ロッテラーを起用、マルシャは契約問題を抱えたマックス・チルトンのマシンにリザーブドライバーのアレクサンダー・ロッシが乗り込んだ。
午前10時から行われたFP1は気温13度、路面温度18度を記録。タイヤサプライヤーのピレリは今回のスパにソフトとミディアムという2種類のタイヤを持ちこんでいる。
曇り空のなか、ドライコンディションでセッションがスタートすると、各チームのドライバーは開始15分過ぎから連続周回に移っていき、まずはミディアムタイヤで8周前後を走行。その後、一度ピットで入念なセットアップ調整を行うと、再びタイム計測に移っていった。
セッション前半のトップにつけたのはメルセデスのロズベルグで、2番手にはフェラーリのフェルナンド・アロンソがつけた。ただアロンソのフェラーリは6周目のオー・ルージュ手前でスローダウンすると、サポートレースが使用するピットレーンで一旦ストップしてしまう。
しかしすぐに再走を果たしたアロンソは自力でピットまでたどり着くと、セッション後半はトラブルの影響を感じさせず、最終的にルイス・ハミルトンに次ぐ3番手につけている。
フェラーリのもう一台を駆るキミ・ライコネンもERSのトラブルで一度ガレージに呼び戻されたが、修復作業の末にコースへ復帰。こちらもマクラーレンのジェンソン・バトンに次ぐ5番手と上位につけた。
一方、レッドブルのセバスチャン・ベッテルはセッション半ばにダウンシフトのトラブルを訴えピットイン、早々とマシンを降りたベッテルはわずか11周で最初のセッションを終えることとなった。
ケータハムをドライブしたロッテラーは、チームが持ちこんだ新しいノーズをつけて走行。セッション中盤にチームメイトであるマーカス・エリクソンのタイムを上回ると、最終的にはトータル24周を走行。トップと6.3秒差の21番手につけた。