チャイナ・レーシングは21日、元F1ドライバーのネルソン・ピケJrと中国人ドライバーのホー-ピン・タンをフォーミュラEのレースドライバーに起用することを明らかにした。
来月の開幕戦でホームレースに挑むチャイナ・レーシングがふたりのF1経験者を獲得した。
3度のF1ワールドチャンピオン、ネルソン・ピケを父に持つブラジル人ドライバーのピケJrは、2008年にルノーチームからF1に参戦。2009年のシーズン途中に解雇されたものの、その後はアメリカに渡ってレースキャリアを重ね、今月始めにはワトキンス・グレンでNASCAR最高峰のスプリントカップにデビュー。さらにはレッドブル・グローバル・ラリークロス選手権でも現在チャンピオンシップをリードするなど、豊富なレース経験を有している。
「僕は常にあらゆるタイプのレースに挑戦するのを楽しんできた。だからフォーミュラEでドライブできることをうれしく思っているよ」と、ピケJrは語っている。
チームメイトとなるホー-ピン・タンも2003年に中国人ドライバーとして初めてF1をテストドライブした経験を持つ。
またチームは、これまで合同テストに起用してきたスペイン人ドライバーのアントニオ・ガルシアとリザーブドライバー契約を結んだことも発表した。
これで、2014/15年シーズンのフォーミュラEに参戦する10チームのうち、アンドレッティ・オートスポートのセカンドドライバーを除く19名が決まったことになる。
フォーミュラEは、来月9月13日に中国・北京で全10戦のシリーズが幕を開ける。