F1チーム代表らはF1は人気を向上させるためにソーシャルメディアを公式に導入すべきであると考えており、これに反対しているバーニー・エクレストンを説得しなければならないとの意見も出ている。
F1の視聴者数が減少しているなか、Twitter、FacebookあるいはYouTubeといったメディアを利用してファン層を拡大するべきだという声が出ているが、それに対してF1商業面のボスであるエクレストンは懐疑的な意見を述べている。
エクレストンは視聴者数減少に関し「もちろん大きな問題だ。減少しているというのは変化しつつあるということだ」と語った。
「だが今起きている変化は一時的なものだと思う。ソーシャルメディアを使っている人々は以前思っていたほど優れたものではないと考え始めているからだ」
F1はアプローチを変え、他のスポーツと同様に公式にソーシャルメディアを活用すべきだと思うかと聞かれたエクレストンは「ノー」と答えた。
「我々は営利活動を行っている。彼らが金を支払うというのであれば喜んで使うがね」
この発言に対し、チーム側から反対意見が出ている。メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフは、ソーシャルメディアが収益につながるようになるのは時間の問題であり、それに備えるべきだと述べた。
また、フォース・インディアのチームプリンシパル、ビジャイ・マルヤは、観客数が減少するのは今のF1がつまらないからだと短絡的に考えるのではなく、プロモーションをうまく行うべきであると考えている。
「バーニーがソーシャルメディアについて知ろうとしない理由が分からない」
「しかるべき人間が、ソーシャルメディアについて真剣に考えるべきだと彼を説得できればいいのだが」
「バーニーは(F1を)生で見たいという関心が薄れていることを心配しているのかもしれない。だがレースがつまらないことが原因だと決め付けてはならない」
「原因は他にたくさんある。チケット代は観客数に大きく影響するし、天候や、他のメジャーイベントと重なるといったこともすべてが要因と考えられる」
「『スタンドががらがらだ。このスポーツが面白くないからだ』と単純に考えてはならないのだ」
マルヤは、クリケットのインディアン・プレミアリーグ(IPL)のチームを所有しているが、このスポーツはソーシャルメディアを利用することで人気が高まったと説明している。
「IPLはソーシャルメディアによって大きく後押しされた」とマルヤ。
「CEOはTwitterを利用しているし、Facebookの地元責任者が来て、IPL全チームに対してIPLプロモーションのための活用方法についてプレゼンテーションを行ってくれた」
「これは素晴らしかった。誰かに来てもらってバーニーにプレゼンテーションをしてもらう必要がある。そうすれば彼も考えを変えるだろう」