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アウディからスーパーGT第6戦鈴鹿参戦のクリストファー・ハーゼ「やっと日本に行ける!」

2014年08月21日 14:30  AUTOSPORT web

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スーパーGT第6戦鈴鹿参戦のクリストファー・ハーゼ。R8で数多くのレースに参戦している。
8月30日~31日に鈴鹿サーキットで開催されるスーパーGT第6戦インターナショナル鈴鹿1000km。多くのGT300クラスのチームが第3ドライバーを起用しているが、アウディR8 LMSウルトラを走らせるAudi Team Hitotsuyamaには、アウディのファクトリードライバーであるクリストファー・ハーゼが乗り込むことになった。初のGT参戦となるハーゼに、スーパーGT参戦への意気込みを聞いた。

 ハーゼは1987年生まれ。日本ではなじみが薄いドライバーかもしれないが、ニュルブルクリンク24時間レースでは2012年・14年と2回の総合優勝を飾っているほか、ブランパン耐久シリーズ王者をはじめ、アウディR8 LMSウルトラを駆り多くの勝利を飾っている実力派の若手ドライバーだ。

 そんなハーゼは、鈴鹿1000kmで藤井誠暢、リチャード・ライアンとトリオを組みAudi R8 LMS ultraをドライブする予定。世界屈指の名コースである鈴鹿で初めてのスーパーGTを戦うことになる。ハーゼにとっては、日本への訪問も初だが、スーパーGTへの意気込み、日本への思いを聞いた。

Q:あなたにとっては、日本へ行くのもスーパーGTに参戦するのも今回の鈴鹿1000kmが初めてですが、どのようなイメージを持っていますか?
クリストファー・ハーゼ(以下H):日本やスーパーGTについては、メディアを通してしか見聞きしたことはないんだけど、非常に美しく、礼儀正しい国だと認識しているよ。また、モータースポーツが非常に盛んで、いつか僕自身もそのグリッドに並ぶことを長年夢見ていたんだ。今回、鈴鹿1000kmという伝統あるレースに参戦するオファーをもらったことにこの上ない喜びを感じているよ。特に鈴鹿は非常に素晴らしいコースだから、そこで走れることをとても楽しみにしているんだ。

Q:アウディからスーパーGT参戦のオファーをもらった時は、どう思いましたか?
H:『やっと日本に行けるんだ!』と嬉しくて仕方なかったんだ。数多くいるアウディのワークスドライバーの中から僕を選んでくれたことに驚いたと同時に、心から感謝しているよ。

Q:あなたはドイツで、いつもスーパーGTに参戦することを希望していましたが、スーパーGTの何があなたを惹きつけたのでしょう?
H:映像や写真、ドライバー仲間から見聞きしたことしかないんだけど、白熱したレース展開、ヨーロッパにはいないマシン、熱心に応援する観客の姿や雰囲気……どれをとっても僕には非常に魅力的だ。

Q:今季GT500クラスに参戦するオリバー・ジャービスをはじめ、アンドレ・ロッテラーやブノワ・トレルイエなど、アウディのワークスドライバーにはスーパーGTの“先輩”たちがいますが、彼らからアドバイスをもらいましたか?
H:それは『これから来日する前にやっておくことリスト』の中に入っているよ(笑)。

Q:今回所属するAudi Team Hitotsuyamaについての情報は何か知っていますか?
H:すでにアウディと、スーパーGTに行っているサポートエンジニアから、チームやドライバーについての情報をたくさんもらっているんだ。とても素晴らしいチームとドライバーだと聞いているから、チームのみんなに会える日が待ち遠しくて仕方ないよ。

Q:鈴鹿1000km開催時の日本は本当に気温と湿度が高く、かなりつらいコンディションになると思いますが、その対策は何か考えていますか?
H:アメリカや他のアジアの国のレースで、それに似たコンディションで何度かレースをしているから想像はつくけどね。鈴鹿ではチームやライアン、藤井の両選手のアドバイスをしっかり聞いて体調管理に気をつけるよ。

Q:では、新たに出会うであろう日本のファンに向けてメッセージをお願いします。
H:僕のファミリーネームである『ハーゼ』は、『ウサギ』という意味があるんだ。だから僕のヘルメットの後ろの部分には、トレードマークとして大きなウサギの絵が描かれている。それを目印に僕を見つけてね。Audi Team Hitotsuyamaの勝利に貢献できるようにがんばるので、ぜひ応援お願いします!

 ポディウムの頂点を数多く飾った力強い走りとは裏腹に、ふだんのハーゼは非常に冷静で優しい好青年だ。長年の夢が叶うとあり、日本へ旅立つ日を楽しみにしている毎日だという。鈴鹿ではぜひAudi R8 LMS ultraに熱い声援を送って欲しい。

(Midori Ikenouchi)