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SGT参戦のアウグスト・ファーフスにインタビュー「日本のファンに再会できるのが楽しみ!」

2014年08月20日 23:40  AUTOSPORT web

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スーパーGT第6戦鈴鹿にスポット参戦するアウグスト・ファーフス
8月30日~31日に、鈴鹿サーキットで開催されるスーパーGT第6戦インターナショナル鈴鹿1000km。多くの注目の第3ドライバーが登録されているが、その中でも最も注目の存在と言える現役DTMドライバーのアウグスト・ファーフスに、スーパーGTへの意気込みを聞いた。

 真夏の祭典と言えるスーパーGT第6戦鈴鹿は、そのレース距離から第3ドライバーの登録が可能だが、GT300クラスのBMW Sports Trophy Team Studieで荒聖治、ヨルグ・ミューラーとトリオを組むことになったのがファーフス。DTMのトップドライバーのひとりでもあり、BMWのワークスドライバーの中でもトップのひとりである。

 そんなファーフスにとっては、WTCC世界ツーリングカー選手権に参戦していた時に岡山で戦って以来の日本でのレース。スーパーGTへの参戦はもちろん初めてだ。8月31日に迫ったレースを前に、スーパーGTのこと、日本のこと、そしてレースへの意気込みを聞いた。

Q:スーパーGTは観るのも走るのも初めてだと思うが、楽しみにしていることは?
アウグスト・ファーフス(以下F):子供の頃から仲良しで、実の兄のように慕っているJP(ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ)から、スーパーGTのことはいろいろと教えてもらっているんだ。彼とは参加するクラスは違う(オリベイラはGT500)けれど、また一緒にレースで戦えるのはとても嬉しいよね。

Q:これまで鈴鹿を走ったことは?
F:1999年にカートの世界大会で鈴鹿(南コース)を走ったことがあるけど、レーシングカーで走るのは今回が初めてだよ。カートでは2位だったんだ。ちょっと古すぎる情報だけどね(笑)。

Q:WTCC時代、端正なルックスなあなたには日本に多くのファンがいましたね。あなたの本来のレース活動とはカテゴリーは違うけど、日本でレースに出ることについてどう感じますか?
F:今のメインの活動はDTMがメインで、主にドイツやヨーロッパだけでレースをすることになるから、WTCC時代のように世界のサーキットを転戦することはなくなってしまったんだ。だから今回の日本行きが決定してとても嬉しかったよ! WTCC時代にはたくさんのファンが僕に会いに来てくれた。鈴鹿ではファンのみんなとまた再会できることを心から楽しみにしているんだ。JPから聞いている限りでは、とてもエキサイティングなレースみたいなので、ワクワクしているよ。

Q:鈴鹿1000kmでの目標は?
F:走ったこともないサーキット、初めて参加するスーパーGTなので様子がまだよく分からないけど、もちろん狙うのはポディウムに立つことだ。ヨルグ(ミューラー)にマシンの状態を聞くかぎり、勝つポテンシャルは十分あると思うから、優勝に向けてチームに貢献できるように頑張るよ。

Q:日本のファンに向けてメッセージをお願いします。
F:スーパーGTに参戦することを発表してから、Facebookにたくさんのメッセージが書かれていたんだ。本当にありがとう! すべて目を通しているよ。日本人のメンタリティや食べ物は大好きで、僕同様に日本が大好きな妻を一緒に連れていきたかったんだけど、長女が小学校に入学する直前で、その準備が忙しくて来日が難しくてとても残念がっているんだ。鈴鹿のパドックでは是非気軽に声をかけて欲しいね!

 その甘いマスクと明るい性格で、DTMではいつも多くのファンに囲まれているアウグスト・ファーフス。2010年のWTCCを最後に4年ぶりの来日となり、初参戦となる日本でのレースを楽しみにしているようだ。

 7月にはマルクVDSのBMW Z4 GT3をドライブしてスパ24時間レースへ参戦。トップタイムを叩き出し、GT3でも存分にそのスピードをアピールしている。鈴鹿での活躍を楽しみにしたいところだ。

(Midori Ikenouchi)