19日、イギリスのドニントンパークで今季からスタートする電気自動車のフォーミュラカーレース、FIAフォーミュラEの最終テストが開催されているが、このテストでアムリン・アグリのマシンを佐藤琢磨がドライブした。
今年9月に開幕するFIAの電動フォーミュラカーシリーズ、フォーミュラEは世界10都市を舞台に公道コースとして開催されることになっており、元F1ドライバーのヤルノ・トゥルーリやニック・ハイドフェルドなど多くの有名ドライバーが全10チームからエントリーしている。
そんなシリーズに、かつてF1に参加していたスーパーアグリのメンバーで、テクニカルディレクターを務めたマーク・プレストンと、チーフデザイナーだったピーター・マックールが指揮するアムリン・アグリが参戦。かつてのチーム代表、鈴木亜久里氏がエグゼクティブ・チェアマンを務める。
すでにこのアムリン・アグリのドライバーとしては、女性ドライバーのキャサリン・レッグとアントニオ・フェリックス・ダ・コスタが決定しており、これまでもこのふたりに加え昨年のGP2王者ファビオ・ライマーがテストに参加していた。
しかし、19日にスタートしたテストに、『アグリ』の名のチームには欠かせないドライバーが参加した。インディカー第16戦ミルウォーキー・マイルを終えたばかりの佐藤琢磨が参加したのだ。今回のテストではダ・コスタが他の用事で参加できないこともあり、レッグと琢磨がステアリングを握っている。
鈴木亜久里エグゼクティブ・チェアマンは、8月1日の時点で「8月の半ばくらいまでには大きな発表ができると思います」と示唆していたが、これが琢磨起用を指すものなのかはいまだ不明。いずれにしても、かつて世界中のファンを熱くしたスーパーアグリ×佐藤琢磨のコンビの復活は、フォーミュラEにとっても注目の要素と言えそうだ。