アウトモビリ・ランボルギーニは15日、アメリカでランボルギーニのワンメイクレース『スーパートロフェオ』用のニューマシン、『ウラカンLP620-2 スーパートロフェオ』を発表した。
ランボルギーニ・スーパートロフェオは、世界中で開催されているランボルギーニのワンメイクレース。これまでガイヤルドLP570-4が使用されていたが、ランボルギーニの市販ラインがガイヤルドからウラカンに交代したこともあり、スーパートロフェオ用のウラカンである『ウラカンLP620-2 スーパートロフェオ』が発表された。
このウラカンLP620-2は、来季スーパートロフェオの開催地となるヨーロッパ、アジア、北米でデビューを果たす予定で、ランボルギーニによれば「シリーズにとって新しいベンチマークとなるもの」だという。
「ウラカン・スーパートロフェオとは、明確なレーシングコンセプトに基づいてゼロから構築されたまったく新しいクルマだ。我々のレーサーたちにとって運転のしがいがあるだけでなく、ファンの皆さまにも楽しめるような車になるだろう」とランボルギーニの研究・開発部門のディレクターおよび取締役を務めるマウリツィオ・レッジャーニは語る。
ウラカンLP620-2は、モータースポーツ界で多くの栄光を築いてきたイタリアのダラーラ・エンジニアリングの協力を得て開発され、その過程では同社の創設者で、かつて名車ミウラの開発を手がけたジャンパオロ・ダラーラが自ら参加したという。
この車両は、ロードカー用の直噴V10エンジンを搭載することにより、レース時に620馬力を発生。また、このシリーズに参加するドライバーをより速やかにGTレースへ移行させるため、リヤ駆動のセットアップを装備しているという。また、ハイブリッド・カーボンファイバーおよびアルミニウム製シャシーを採用し、1270kgという超軽量の車両重量を実現。なお、パワーウエイトレシオは、2.05kg/psとなっている。
さらに、10段階調整が可能なリヤウイング、前後ディフューザー、調整可能なフロントエアインテークなど、空力に基づいた設計によりトラクションおよびダウンフォース面が強化されているという。