2014年08月19日 18:01 弁護士ドットコム
マンガやグッズの中古ショップ「まんだらけ」が、人形を万引きをしたとされる男性の顔写真を公表する方針を明らかにして議論になった問題で、警視庁は8月19日、この人形を盗んだ疑いで、千葉市のアルバイト男性(50)を逮捕した。
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報道によると、この男性は4日午後5時ごろ、「まんだらけ」中野店で「鉄人28号」の人形(税込価格27万円)を盗んだ。この人形は7日の夕方、中野区内の古物店に持ち込まれ、6万4000円で買い取られた。男性は逮捕後の調べに対し、「ショーケースの戸が少し開いていたので盗んだ」と話しているという。
同社の広報によると、19日15時30分現在、商品は返却されていないという。
この問題をめぐっては、設定した期限までに盗まれた商品が返却されなければ、「顔写真のモザイクを外して公開する」と、まんだらけがウェブサイトで宣言して、賛否の議論が沸き起こった。商品は期限である12日までに返却されなかったが、警察の要請を受けて、同社は顔写真の公開を中止した。
逮捕を受けて、まんだらけの古川益蔵社長は、「話題になったことで、警察が威信をかけて捜査した」とするコメントを発表した。
古川社長のコメント全文は以下の通り。
今回の、鉄人28号の万引きの件、マスコミの方々が取り上げてくださった事、非常に感謝しております。話題になったことで関心も寄せて頂き、その事で、警察の方々も、威信をかけて捜査して頂きました。犯人も、無事逮捕され、商品もおそらく返還されるであろうと思います。これも皆様のおかげですので、本当に感謝しております。有り難うございました。
(弁護士ドットコムニュース)