スクーデリア・トロロッソは18日、2015年のレースドライバーとして、先日ジュニアドライバーとして契約したばかりのマックス・フェルスタッペンを起用し、ダニエル・クビアトとともに参戦すると明らかにした。
かつて1990年代にベネトンなど多くのF1チームで活躍したヨス・フェルスタッペンの息子であるマックスは、カートで世界タイトルを獲得。その後四輪デビューを果たしたが、まだ弱冠16歳。FIAヨーロピアンF3で活躍をみせているものの、早熟のF1デビューを迎えることになった。
「まず、ヘルムート・マルコとレッドブルにこうして2015年にF1デビューするチャンスを与えてもらったことを感謝したい。7歳の頃からF1は僕のキャリアのゴールだったんだ。だから今回のチャンスは夢が叶ったということだよ」とマックスは語る。
「多くの人々がここまで僕を支えてくれたし、今も支援し続けてくれている。彼らに心から感謝を述べたい。まず僕の父親のヨス。いつも僕のそばにいてくれた。それに、僕の才能を信じて資金的に苦しい時も支えてくれた僕のスポンサーにも感謝したい」
「僕たちはF1にたどり着くためにハードに働いてきた。そしてこうしてフェルスタッペンの名をF1に戻すことができて、かつての思い出を呼び起こすとともに、多くのファンに出会えることを楽しみにしているよ」
また、フェルスタッペン起用を決めたトロロッソのフランツ・トストは、フェルスタッペンの才能が疑いようもなく、チーム加入を喜んでいると語った。
「我々はトロロッソ・ファミリーにマックスを迎えられることをうれしく思っている」とトスト。
「レッドブルのジュニアプログラムがいかに才能ある若手ドライバーを発掘し続け、彼らにF1へ入る機会を与えるのを見られることは素晴らしいことだ」
「我々は、マックスが新世代の若手ドライバーの中で最もスキルを備えたひとりであると考えており、彼にはこのチャレンジをうまく引き受けるための成熟度と精神力があると思っている」
マックスの起用により、フランス人ドライバーのジャン-エリック・ベルニュは来季のシートを失うことになった。
「ジャン-エリック・ベルニュのハードワークのすべてに感謝したい」とトスト。
「彼は力強いパフォーマンスを発揮してきた。しかし残念ながら今シーズン前半はいくつか信頼性の問題にも阻まれてきた」
「我々はこの問題を解決し、彼がいい調子でシーズン後半戦を終え、それによってF1で他の機会を得るンい値するパフォーマンスを示せることを望んでいる」