2015年からスタートするとされている、ツーリングカーレースのステップアップカテゴリー『TC3』のオーガナイザーは14日、来季から同様に『TC3アジアシリーズ』が誕生し、GTアジア等を運営するモータースポーツ・アジアがシリーズを担うと明らかにした。
「ツーリングカーレースのピラミッド再構築」を目指すTC3は、WTCC世界ツーリングカー選手権で使用されているTC1、TC2に次ぐステップアップカテゴリーとして、2015年にインターナショナルシリーズが創設され、同様にアジアシリーズが展開されるとしていた。
このTC3アジアシリーズについて、TC3インターナショナルシリーズのプロモーターは14日、デイビッド・ソネンシアが率いるモータースポーツ・アジア(MSA)が運営すると明らかにした。MSAは現在多くのエントリーを集めるGTアジアやポルシェカレラカップ・アジアを運営するほか、2011年までツーリングカーレースをアジアで開催してきた。
「GTアジアのプロモーターとしての私の長年の経験が、この新しいカテゴリーをスタートさせる正しい時期なのだと感じさせている」とソネンシアは語る。
「新しいシリーズは、私が何年もプロモートしてきたアジア・ツーリングカーシリーズ(ATCS)の遺産を受け継ぎ、アジア地域におけるツーリングカーレースを再構築させるのに十分なポテンシャルをもっている」
「東アジアには、このシリーズを待望している多くのドライバーとチームがおり、多くの魅力的なレーシングカーがある。TC3アジアシリーズは、彼らの願望に応えられるはずだ」
2015年に開幕するTC3アジアシリーズは、全7戦が予定されているとのことで、TC3インターナショナルシリーズ、GTアジアと併催しながら行われるという。今後詳細は、9月に明らかにされる。
アジア圏では中国や韓国でツーリングカーレースが盛んに行われており、過去のATCSでは日本車も多く活用されてきた。東アジアではフォーミュラよりもツーリングカーが好まれる傾向にあり、TC3アジアシリーズも多くの可能性を秘めているのかもしれない。